旅に出たいが口癖

路地裏とご飯に食いつきがちな旅好き人間が旅行後の備忘録に書くブログ。不定期更新です。

8/23-① 鳥好きの楽園は工業地帯にあり(ジュロン・バードパーク)

 朝8時、ベッドの上でだらだらしながら私は悩んでいた。


 残された自由時間は2.5日。今日はどこに行こうかというぜいたくな悩みである。
 今回の訪星の目的は大きく分けて3つ。
 ①ジュロン・バードパークに行って鳥を見る
 ②ハウ・パー・ヴィラに行ってカオスな雰囲気に浸る
 ③シンガポール動物園の期間限定イベントを見に行く

 どれもシンガポール中心地からは少し離れたところにあるので、体力との相談にもなる。旅行前半戦のマレーシアでどれだけ体力を使うかもわからなかったので、まだチケットや交通手段の確保などは何も考えていなかった。

 行くとしたら①③を強行でまとめて行ってしまって、②は別日かな……と考えながら、ホテルのWi-Fiの恩恵にあずかってvoyaginでジュロン・バードパークのチケットとシンガポール動物園のチケットを取る。

 

www.govoyagin.com

 voyaginのチケットは割引が効いている上に購入してから一定期間中いつでも使えるフリーチケットなので、予定が曖昧な時にはいいと思います。現地で諸手続き必要だから若干面倒ではあるけれど。

 チケットも取ったし、活動開始。
 まずは、シンガポールに来たら必ずここで朝ごはんを摂ると決めているお店へ向かいます。

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 ヤクン・カヤトースト(ファー・イースト・スクエア店)!!!
 カヤトーストというのは、ココナッツミルクジャムとバターをトーストした薄切りのパンに挟んだ魔の食べ物です。甘くてサクサクしていて高カロリーで美味しい。空港やショッピングモールにも店舗がある一大チェーン店なのですが、このファー・イースト・スクエア店は本店で、ここだけはトーストを炭火で焼いているのです。
 その昔、豊洲にもお店があり、そこでカヤトーストの美味しさに目覚めてしまった私はこれのためだけに再訪を決めたし、本店近いからという理由でチャイナタウンに宿をとるほどの大好きっぷりを炸裂させています(他にも理由はありますが)。
 セットで頼むと付いてくる半熟卵には濃い色の醤油と胡椒をたっぷりとかけて、カヤトーストに乗せて食べると甘じょっぱうまいのコンボが決まります。
 飲み物は数種類から選べますが、コーヒーと注文すると、コンデンスミルク入りの甘いコーヒーが出てくるのが熱帯の国ならでは。

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 朝からちゃきちゃき働いている店員のおばちゃんと、観光客と地元客入り乱れる忙しさに気圧されそうになりますが、空いているテーブルに勝手に座ってメニュー見てたら店員さんが注文取りに来てくれるので、注文すればOKです。お会計は卓上に注文したものが全部揃ってから会計係の店員さんに渡せば大丈夫。

 

 ご飯が終わったら早速移動です。
 昨日買っておいたEZ-LINKカードを使って、テロック・アヤ駅からチャイナタウン、アウトラムパークと乗り継いで緑色のイーストラインに乗ります。ここからジュロン・バードパークがある駅まで小一時間といったところ。
 途中、強い冷房にお腹を壊して途中下車(シンガポールのMRTは改札の外にトイレがある)するというハプニングを織り交ぜつつ、無事に最寄りのブーン・レイ駅に到着。
 改札出たらすぐに目に入る案内掲示板に導かれるまま、バスターミナルへと向かいます。ショッピングモールの1階に併設されてるような雰囲気のバスターミナルで、ジュロン・バードパーク行きの196番バスを探すと、丁度来ていたので慌てて飛び乗る。

 念のため、運転手さんに「このバス、バードパークに行く?」と聞くと頷かれたので、安心して席に座ります。

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 東南アジアではホテルや地下鉄にドリアンの持ち込み禁止の表記をよく見ますが、バスの中もやっぱり禁止。

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 ジュロンは工業地帯らしいので、両サイドに工場が沢山見える。
 シンガポールのバスは停留所のアナウンスはありません。それっぽい所に来たら即座にボタン押そう……ときょろきょろしていると、急にバスが止まりました。運転手さんが気を利かせてバードパーク最寄りのバス停で停まってくれたのです。
 この道真っすぐな、と言わんばかりに道路を指差されて、お礼を言って下車。歩いて数十秒で看板も見えました。

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 そして、到着。

 チケットカウンターでスクショしておいたvoyaginのチケットを見せ、交換同意書らしきものにサインをしたら手続き完了。ゲートを通過したら、いよいよバードパークに入園です。

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 初っ端からペンギンがいて、バードパークの本気を感じます。

 ペンギンエリアのすぐ近くにあるトラムに乗り、まずは園内を一周。広い園内をぐるりと回って、どこに何がいるかある程度把握したところで、開演間近のバードショーに滑り込みます。

 あれはナマで見た方が絶対に楽しいので写真はやめておきますが、お姉さんの軽快なMC(英語)を聞きながら、中国語で1から10まで数えてみせたり、合間にボケを挟んでくる鳥さんの賢さ、小さな輪潜りをしてみせる芸達者っぷりに感心しました。

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 あと、これはショーには関係なさげなので載せますが、街中でよく見かける鳥さんがずーっとお姉さんの周りをちょこまかしてるの、凄くピエロっぽくて可愛かったんだけど、あれは野生なのか飼われているのか。

 

 ショーが終わったら、園内を散策。

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 ハシビロコウさんがいらっしゃって興奮したり、

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 カンムリバトのスペースはケージの中に入れるので、足元に鳥さんがいたり

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 休憩にトイレに入ったら、洗面台越しにオウムさんがこっち見てたり

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 凄く近い所でツルの仲間が見られたり、

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 奥の方には滝があったりしました。

 とにかく、鳥との距離感が近いです。

 他にも時間によっては鳥さんに餌をあげれたり、鳥と一緒にご飯が食べられるレストランがあったり、ショーも私が見たやつ以外にもあるみたいです。

 シンガポール動物園やナイトサファリなどと同じ運営ではあるのですがここだけ場所が遠くて行き辛いのがネックですが、大人から子供まで一日がっつり楽しめる場所だと思います(ちなみに2020年までにはシンガポール動物園などがあるエリアに移転予定だとか)。

 トラムチケット買っておけば乗り放題なので、途中で足が疲れても大丈夫。

 私は3時間はみっちり鳥を堪能して、お腹が空いたのと疲れたのとで退園しました。

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 お昼はお土産屋さんのすぐ隣にあるカフェで独立記念日(8月9日)を記念した特別メニューをいただきました。

 パルメザンチーズがかかったマッシュポテトの下に、トマトソースと鶏ひき肉が入った何かと甘いアイスティー。

 とてもお腹がいっぱいになりました。