旅に出たいが口癖

路地裏とご飯に食いつきがちな旅好き人間が旅行後の備忘録に書くブログ。不定期更新です。

【8/21-②】行った事ない所はワクワクする(ブギス~チャイナタウン)

 3年連続で訪星ともなってくると、そろそろシンガポールに対する「慣れ」というか「飽き」みたいなものが発生してくる。

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 観光客のメインの活動範囲って比較的コンパクトなエリアだから仕方ない。
 私自身、清潔かつセレブリティあふれる場所よりも、ローカルにありがちなちょっと雑だけど生活感と観光がちょうどよく入り混じっているところの方が性に合っているから、そういう所ばかりに行ってしまう。マリーナ・ベイ・サンズも、ガーデンズ・オブ・ザ・ベイも、マーライオンも一度見たら「……はい、見た。終わり!」と満足してしまったというのはあるかもしれない。

 ただし、その「慣れ」はあくまでもガイドブックをチラ見した程度で得られるものだったりする。
 「意外と見るところ少ないよね」とは過去にシンガポールへ1度行った事がある知り合いに言われた言葉だ。
 半分合ってて、半分違うと思う。
 確かにマーライオンにはリピーターがつかないよな……と私も思うんだけど、観光が資源の国を舐めてはいけない。
 探さば探すほど、どんどん増えるのだ。
 例えば動物園ってナイトサファリだけだと思いがちだけど、でっかい4つの動物園(シンガポール動物園、ナイトサファリ、リバーサファリ、ジュロン・バートパーク)があるし、セントーサ島にはユニバーサルスタジオやアスレチックや水族館やビーチやでっかいマーライオンがあるし、国立美術館は建築も含めて美しい。
 ビル群のど真ん中に風水ポイントがあるし、多民族国家だから街によってお寺もご飯も全然違うし、何気に世界遺産もある。


 ついでに言ったらマーライオンシンガポール国内に全7頭いる。


 初めてのシンガポール滞在は4泊5日ぐらいだった気がするんだけど、その時に買った『地球の歩き方』をフル活用できたかと聞かれたら、そんな事は決してない。多分10%ぐらいしか情報活用できてない。

 


 そんなわけで、この日の後半戦は行った事がない・食べた事がないシンガポールの名所を回ろうと決めました。
 リトルインディアのメイン通りを突っ切って、ローチョー駅から電車に乗りブギスへ。まずは、お昼ご飯を食べに行きます。
 目的は、行く度にお邪魔したくなるサルタンモスクの真裏の通りにある、こちらのお店。

tripnote.jp

 シンガポール風のマレー料理・インド料理がメインなのかな? ガイドブックにも載ってる有名店なものだから、現地の人ただけなく、観光客も多いです。
 お店の前でどんな感じかのぞき込もうとした途端、ナイス髭のおじちゃんに「2階はクーラー利いてるから、上がって上がって!」と背中を押されて、あっという間に中へ吸い込まれました。
 注文を終えてちょっとスマホをいじっている間に、すぐ来ました。

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 マトンのムルタバと、テ・タレ!
 ムルタバはマレー風お好み焼きというか挟み焼きな食べ物。個人的にはベトナムのバインセオ小麦粉版みたいな感覚ですが、こちらは具材がひき肉と玉ねぎのみ!と硬派です。カレーを付けていただきます。

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 マトンと玉ねぎのがっつりした味に、カレーのスパイシーさが合わさって美味しい。一緒に頼んだテ・タレ(ミルクティー)もほっとする甘さでぐいぐい進みます。
 このお店、他にもビリヤニ(インドの炊き込みご飯的なもの)やフィッシュヘッドカレー(シンガポール名物の魚の頭部分が具のカレー。大人数向け)などもあり、そちらも美味しそうでした。
 お気を付けいただきたいのは、お支払いは現金のみです。
 財布を見たらお金がなくて、焦って店員さんに「会計前に両替に行きたい」と言うも、伝わらずにパニック起こした私みたいにはならないでいただきたい(財布の奥に10ドルがあって事なきを得ました)。

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 ご飯の後はついつい行きたくなるサルタンモスクへ。

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 いつ来てもここの内装が好きで、絨毯の上に座ってぼーっとしてしまう。
 モスクへお邪魔する時は腕や脚が隠れる服で行くのですが、予定外に行きたくなってしまったので受付でカフタン(ガウンみたいなもの)をお借りしました。

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 すごく長い。

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 ちなみに借りた時、受付のおじちゃんに「テリ・マカシ(マレー語でありがとう)」って言ったのですが、普段使う言葉で声をかけられたのに気づいたおじちゃんが「君は日本人なのにマレー語ができるのか? 『テリ・マカシ』だけ? いや、いいんだ。私ができるのなんて『コンニチハ』『アリガトー』『オハヨウ』『オヤスミー』だけだからなわっはっは!」と異様にノってくださった上に語彙力で殴り返してくれたので、現地語で交流することの楽しさと、観光地で働く人はトリリンガルどころかマルチリンガルなのではと心がざわめきました。

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 モスクへ行った後はお買い物(この後、追加両替を忘れてお店の人のご厚意で円で支払う羽目になる)や、お茶(アイスミントティー甘くてすっきりしてて美味しい)をしてから、ブギスストリートへ向かいます。

www.singaporenavi.com

 もの凄くざっくりした説明をすると「洋服が凄く沢山あるめっちゃ混んでる商店街」です。歩き食いができそうな軽い食べ物やジュースもあるけど、それよりもとにかく服屋が多い。

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 メイン通りは一本道なのでそこだけだとすぐ終わるため、横道にそれてうろうろしてみたのですが、とにかく服屋の数が多すぎて道に迷うレベルでした。同じ服屋の感覚だと韓国の東大門市場を彷彿とさせる……と言ったら良いのでしょうか。前後左右どこを見てもローカルな服屋さんなので、大好きな人はきっと半日いて飽きないと思います。
 特に欲しい物は無かったので、ついでにお隣にあるブギスジャンクションプラス(ショッピングモール)でトイレ休憩をはさみつつ靴をちょっと見て、チャイナタウンへ帰ります。
 この頃には歩きすぎて足が棒のようになっていました。

 一旦休憩しようと、電車でチャイナタウンに戻り、こちらへ向かいます。

www.tripadvisor.jp

 何度も来ているチャイナタウンの、何度も来ているお安いマッサージ屋さんです。3階まで上がるとマッサージ屋さんがずらりと並んでいます。当たりはずれは激しいですが、予約不要だし、大体どこも40分で25SGDぐらい。
 過去にマッサージクリームがどう考えても傷んでいて、足がすっぱい臭いになり履いていたサンダルを捨てた過去持ちの女ですが、今回は特に問題もなく、ぐいぐいと痛すぎるぐらいの圧で脚をマッサージしてくれるおばちゃんのおかげですっきりいたしました。
 マッサージが終わり、時計を見ると5時半ぐらい。
 そろそろ旅の締めに向かいます。