旅に出たいが口癖

路地裏とご飯に食いつきがちな旅好き人間が旅行後の備忘録に書くブログ。不定期更新です。

7/15 箱根宿泊RTA(リアルタイムアタック)

 前回の石垣島旅行が終わった直後、癒され気分を一気に打ち消すがごとく降ってきた仕事のピークと、更にはプライベートでもあれやこれやとあり、ついでに6月末の突発的としか言いようがない熱帯夜続きに体もやられ、見事なストレスの塊が出来上がっておりました。
 
 ……というわけで、癒されたいから温泉へ行きます。
 
 こんな事もあろうかと、6月の頭にはホテルの予約を入れておりました。
 行き先は箱根です。
 海の日を含んだ三連休に、箱根一人旅というどう考えても混雑しそうな旅程です。しかも、全国の感染者数がぐぐんと跳ね上がってきた最悪のタイミングです。ルートなども含め、できる限り安心安全な旅を心がけたいと思います。

 予約キャンセル可能最終日ギリギリになって、初日泊まる予定だったお宿が諸事情でキャンセルせざるを得なくなって他のお宿を予約しなおしたり、チェックインの締切が夜の10時のため意外と時間が無く、移動が間に合うのか綿密な計画を立て直したりしている内に、旅行当日となりました。
 箱根宿泊RTA(リアルタイムアタック)の始まりです。

 

【18時過ぎ】
 定時と共に、鞄を引っ掴んで旅の開始です。
 この日は19時新宿発のロマンスカー(ホームウェイ)で小田原まで出て、そこからバスで箱根を目指します。ロマンスカーの予約はオンラインで取っておきました。
 車内でお弁当を食べることも考えましたが、通勤者が増えた今日この頃では、ロマンスカーも満席の可能性が高いです。マスクを外すのはできる限り避けたいので、新宿へ行く前に腹ごなしを終えておきます。
 会社近所の喫茶店でサンドウィッチとアイスコーヒーを胃に投入し、いざ新宿へ。
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 ロマンスカーは予想通り満員御礼でした。
 隣席でお酒を飲みだすおっちゃんの方をできるだけ見ないようにそっぽを向いて(酔っ払い苦手)、とっとと寝てしまいます。
 約40分後、ロマンスカーは町田に到着。
 一気に人が減りました。私がいた車両に乗っていたのは2割程度でしょうか。
 人がいなくなってちょっと冷房の効きが強くなった気がしつつ、文庫本を引っ張り出して残りの移動時間を過ごしました。

 

【20時20分頃】
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 小田原駅に到着。
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 同じプラットフォームを移動すれば箱根登山鉄道へのアクセスも簡単ですが、今回はお宿までの移動を考えてバスで移動します。
 東口の3番または4番からバスが出るというの行ってみると……
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 EVAコラボのバスが待っていました。
 運賃は確か690円でした。
 しばらくは平坦な道を進んでいたバスですが、山に入った途端、なかなかな坂道とヘアピンカーブが続きます。流石、『箱根の山は天下の険』と唄われるだけあります。

 

【21時30分頃】
 ぐらぐら揺れながらバスに揺られ、目的地の宮ノ下界隈『ホテル前』停留所に到着。
 天候は少しけむった曇り。
 温泉地の少し甘い空気を吸いながら、目的のお宿へと向かいます。
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 泣く子も黙る超高級クラシックホテル富士屋ホテル様の横の坂を上り……
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 何かめっちゃ傾斜ある坂をひぃひぃ言いながら登って……
 無事、チェックイン締切時間前に着きました。
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 昭和ティスト溢れる外観に懐かしさすら感じます。
 入るとフレンドリーな女将さんが出迎えてくれました。
 館内をざっくり案内してもらった後に、お部屋に通してもらえました。
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 おおっ……
 設備自体はめちゃくちゃ古いですが、お部屋は広いし、おばあちゃんちにお邪魔したような安心感を覚えます。コンセント付きの蚊取り線香が常備されていたので、窓側の障子を閉めて、旅館によくある窓際のあのスペース(広縁と言うらしいです)の窓を開けて外の空気を吸うのもまた一興でした。
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 近くに川があるのか水音がして、蛙の鳴き声も聞こえてきて、凄くリラックスできました。
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 そして、窓の外には謎のひょうたん。
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 (潰れちゃって読めませんが、ひょうたんの下には『みやのした』の明かりも)
 箱根は7月がお盆なのだそうですが、そのぐらいの時期と年末年始にはひょうたん型のライトアップがされるそうです。
 調べてみると、太閤さんこと豊臣秀吉公が小田原攻めの際にこの界隈の温泉を利用したのが由来だそうで、夏には『太閤ひょうたん祭り』が行われているご様子。

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 小腹が空いていたので、職場でいただいたおやつを食べてからお風呂をいただきに参ります。
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 お風呂は空いていれば24時間自由に入れる貸切風呂が3つ。全て源泉かけ流しです。
 刀傷を負った新田義隆公が傷を癒したという云われがある岩風呂と、おこもり感が感じられる小さな家族風呂、そして、もう一つお風呂があるのですが……
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 外観からして癖が強いんじゃ……
 お風呂の中の写真はお見せできませんが、まぁ……簡単に申し上げると……R-18というか、モザイク待ったなし的なモノがいらっしゃいました。
 翌日女将さんに聞いてみたところ、「先代の趣味で……昔は男性のお客様が多かったから、男性用のお風呂だったのよ」と教えていただきました。なるほどなー(棒読み)。
 深夜にお風呂巡りをしてしまったので色んな意味でビビり散らかしたのですが、どこのお風呂もお湯は凄く良かったです。透明無臭で体の底からじんわり温泉の力を感じる素敵なお湯でした。お肌もすべすべになったよ!

 この日はしっかりお湯に浸かって、ぐっすり眠りました。

 

【追記】

 泊まったお宿はこちら。

 かなり年期が入ったお宿でしたが、女将さんのアットホームな雰囲気がおばあちゃんの家に来たような懐かしさを感じるお宿でした。ただし、一部お風呂の癖が強い。

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