あっという間の最終日。
起きたらチェックアウトギリギリでした。
なんで毎度最終日に寝坊するのか……! と朝ご飯は諦め、チェックアウトをして送迎バスで駅へ戻ります。
駅前の喫茶店でトーストをいただきながら、この後の電車やバスの時間を確認し、落ち着けたところで熱海へ。
熱海駅に着いたら、そのままバスに乗ります。
スマホをぽちぽちしながら急な坂を上るバスを応援しつつ、10分。
MOA美術館に着きました。
バスの中で入場チケットを買っておいたので、そのままQRコードをかざして館内へ入ります。
頂上が無いのではと不安になるレベルで長いエスカレーターを乗り継ぎ……
広いフロアに出ると、ガイドブックにもよく載ってるプロジェクトマッピングが投影された天井万華鏡のフロア(円形ホール)に到着。
万華鏡って、同じ模様が見れるまでに気が遠くなるような回数を見なければいけないそうですね。大好きです。
円形ホールから更にエスカレーターで上ると、本館へ続くフロアに出られます。
この建築、環境に配慮して山を掘ってエスカレーターを設置し、その上から土を被せて植樹……という方法で作られたそうです。なんとなく安藤忠雄氏が手掛けた直島の地下の美術館を彷彿とさせる作りです(なお、当該美術館の設計を手掛けたのは竹中工務店、鹿島建設。改装は杉本博司氏、榊田倫之の新素材設計所)。
ようやく本館に続く外階段に出てきたのですが、どーんとそびえる大きな美術館にたまげました。
朝日や夕日に映えそうなインド砂岩の外壁に、王と王妃の彫刻。
振り向けば、熱海の街と海が一望できるロケーション。
おいおい、とんでもなく贅を尽くした建物じゃないか……と思わず呟きたくもなるものです。
なお、館内には国宝や重文の美術品だけでなく、再現された秀吉の黄金の茶室があったり、日本庭園があったりと、なんかもう、凄かったです。
……凄かったです(思わず2回言う)。
元々、この美術館を創立した岡田茂吉氏が自身が教祖だった宗教の中で芸術を重要視していたのもあり、展示と保存を兼ねてMOA美術館(と箱根美術館)を作ったようなのですが、こだわりが凄い(ただひたすらに語彙力が無い自分が悲しい)。
展示自体は大変快適に、楽しく拝見いたしました。
美術館内の日本庭園も心和む空間でした。
そして、お昼は館内のトシ・ヨロイヅカへ。
キッシュプレートと追加でケーキをいただきました。
今回の旅は、ここで終わり。
春先の熱海、体調の都合で温泉はそこまで満喫できませんでしたが、眼とお腹にたっぷり贅沢をさせてリフレッシュすることができました。
(そしてこの後、公私ともに激動の修羅場に振り回されることとなったのでした……しんどかった……)