午後1時半頃の石垣島離島ターミナル。
離島行きの船は人が乗り込む前に荷物を詰め込みます。その作業をぼんやり眺めている内に乗船の時間になり、定刻で船は出航。
座席前の張り紙には、シートベルトをちゃんとしてくださいと書いてありました。晴れてて港も穏やかだったけどな……と思いつつ、シートベルトをして、10分後。
なにこれ。めっちゃ揺れる。
考えてみれば当たり前なのですが、港の中は基本的に波除けの防波堤的な物がどこの港にもあるので、通常ならば波は穏やかです。
しかし、港を出たら、海の本気が始まります。
特に今回乗った船は①前日のお天気が大荒れ、②風が強め、③諸島の間を走るわけでなく、島の外を走る航路……とコンボが決まっていたため、滅茶苦茶波が高かったご様子でした。
上下にばいんばいん揺れる船。
波飛沫がガンガンぶつかって、大雨の時みたいに外が見えなくなる窓ガラス。
船底に波が当たる度、船が壊れるんじゃないかと思うぐらいに響く音。
動画整理してたら一番波が激しいって思った時にカメラ回してたのがあったので、今更ながらアップ(ブログ用とも言う) pic.twitter.com/zpPqRksPNW
— セロハン (@komanoserohan) 2022年5月24日
今まで乗ったことがある船って、せいぜい池のスワンボートとか内海の船とか車も載せられる大型フェリーとかだったので、マジで死ぬのでは? と何度か思うほどには怖かったです……って言うか、めちゃめちゃ怖かったです。
お昼ご飯、アーサー汁だけにしておいてよかった……
頭の端ではそんな事を思いながら、恐怖と軽い吐き気と頭痛で半泣きになりつつ約45分、島が見えてきました。
一気に波が緩くなってきて、ほっと一息つきます。
無事に西表島は上原にある、デンサターミナルに上陸。
生まれて初めて西表島へお邪魔です。
陸って素敵ね! 揺れない!!!
先程の恐怖はどこへやら。陸酔いもすることなく、ぱちぱちと港の写真を撮ってから、ホテルの送迎バスに乗り込みます。
西表島は動植物の多様性から世界自然遺産、国立自然公園となっています。そのため、車は動物が飛び出してきてもすぐに止まれるように時速40kmのゆっくり運転が求められます。
逆にさっきまで早くて激しい船に乗っていたので、ゆっくり速度のバスに安心しながら、渡されたチェックインカードやアンケートなどに必要事項を記載していたら、ホテルに着きました。
今回泊ったのはこちら。
泣く子も黙る星野リゾートです。
星野リゾートと言えば『星のや』や『界』、『リゾナーレ』と言ったブランドがあるのですが、今回はそのようなブランド名はついていないホテル。オフシーズンということもあり、思ったより穏やかなお値段だったので、1泊予約してみました。
ちなみに星野リゾート、八重山諸島だけで3件あります。すげぇな。
無事にチェックインも終えて、お部屋に突入。
凄いぞ!!!!! デイベッドがある!!!!!
一度は使ってみたかった、お昼寝用のベッドがあるお部屋です。お一人様には勿体ない広さ。
枕元にはコンセントあり。
お風呂とトイレは別々。アメニティはOSAJI。お風呂は洗い場までちゃんとあります。
バルコニーもありました(今回は使わなかった)。
あと、ホテルからのプレゼントですって、スパークリングジュースも貰いました(スパークリングワインも選べましたが、下戸なのでノンアルにしてもらいました)。
凄いな! 凄いな――――! と、くるくる回りながら室内チェックや荷解きをして、履物もビーチサンダルに変えて、リゾートを楽しむ準備完了。
今回の西表島ステイは、それまでの日々で心身ともにぐったりしていたので、ホテルから一歩も出ない気満々です。実際、ホテルだけで全てを完結させました。贅沢だけど、勿体ないですね。
あれやこれやしている内に、時計を見ると4時ちょっと前。
4時で予約していたネイチャーガイドツアーに参加するため、ホテルのロビーへ向かいます。