東照宮を出て、輪王寺の横を通過してから、神橋エリアへ戻ってきました。
渋い雰囲気のお土産屋さんでお土産を買い、予約時間にあわせてこちらの道へと向かいます。
向かうは、金谷ホテルです。
Wikipedia大先生によると、1873年(明治6年)開業。現存する日本最古のリゾートクラシックホテル(登録有形文化財・近代化産業遺産)……だそうです。クラシックホテルって響き、良いですね。ときめきます。
微妙に勾配がきつめの坂を上って……
着きました。
『木立を抜けると現れる瀟洒な洋館』という言葉がめちゃくちゃよく似合います。
あと、洋館がミステリ小説のモデルになるの、物凄く納得しました。建物が持つ歴史が、既にミステリに似合いすぎてる。
館内に入ると、吹き抜けのエントランス兼フロントがお出迎えしてくれます。頭上には渡り廊下。左手にはギフトショップ。
ギフトショップではホテルの売店ならではの何か素敵な小物とか、ホテルオリジナルグッズの他に、パンも販売されてました。ここで初めて「百年カレーパイ」が名物だと知りました。お求めになるお客さん結構いたけど、売り切れてたご様子。
宿泊者でない人でも入れるエリアをもうちょっとだけ満喫させていただきます。
撞球室に向かう途中の廊下に、和洋折衷が逆に良い赤い鳥居のような柱。
階段の雰囲気も、洋のはずなのに和を感じる。
さて、今回はこちらでアフタヌーンティーを楽しむためにお邪魔しました。元々ゴールデンウイーク中の限定だったのが、好評のため延長していたようです。お一人様でも参加できるのは大変ありがたい。
2階のレストランで予約している旨をお伝えし、席の準備ができるまで1階から見た渡り廊下部分の待合室に通されました。
鹿さんがおる。
おおおっ……と静かにテンション爆上がりでキョロキョロしていると、お席のご用意が終わりました。給仕の方にご案内いただいて、お席へ。
サンルームのようなテラスのような、外の景色が見えるお席をご用意いただきました。緑に和む。
紅茶はドイツのロンネフェルト。ぽってりしたポットが可愛らしいです。飲み物はポットの中身が無くなったら交換できます。
届いた紅茶を飲みながら若干不審者気味になりつつキョロキョロしてたら、スコーンがサーブされました。
すごいぞ! ジャムが瓶で来た!!!
瓶のお持ち帰りはできないだろうな……と貧乏性が顔を出しましたが、意外と2瓶ぺろりといってしまう不思議。
デセールも届きました。木の小箱に入ってて大変お洒落です。
小さなカレーパイがバターとカレーの香りが豊かで、驚くほど美味しかったです。ケーキ達は和洋折衷で、これもまた個性があって素敵。
ささっと写真を撮って、優雅な時間を過ごした後は、お手洗いを借りるついでに館内をもうちょっと散策します。
言い方が大変失礼なのは重々承知しておりますが、ミステリとかホラーとかの舞台になれそうな廊下。
館内は歴史の重みをしっかりと感じる雰囲気があってとてもとても素敵なのですが、古い建物と言う事もあって空調を行き渡らせるのは難しいのかもしれません。意外と廊下が寒い。
そんなこんなでしっかり雰囲気を満喫し、ギフトショップでお土産も見繕ったので、帰ります。
駅に戻って切符を先に買って、電車の時間までもう一か所見たいところが。
東武日光駅から5分もかからないところにある、JR日光駅です。
実はこちら、大正時代に造られた2代目駅舎がとても素敵な洋館なのです。
過去に『美の巨人たち』を見てから、ずっと気になってたんだ……!! 正直言うと、今回の旅の目的ここです!!!
構内は電化されていることもあって、外のクラシックな雰囲気から急に現代が顔を出してくるのですが、その辺りも建築が生きている感じがガンガンして良いです。
おや?
上の階は自由に上がれるようなので、お邪魔してみます。
唐突にクラシックスタイルがタックルしてきた。
2階は1等車に乗る乗客向けの待合室になっていたそうで、豪華さが凄いです。シャンデリアがあるよお母さん……!
思わず下からシャンデリアをのぞき込む。
窓際から見た線路側の景色。
そして、こちらが町側の景色。
駅の真向かいに建つホテルが駅舎にあわせて洋館風の建築で、お洒落さんでした。
コロナ禍でなければ展示とかもやってそうなスペースですが、逆に今はこのがらんとした感じが歴史を妄想できて私は結構好きかもしれません。
振り返ったら階段の所にも蝋燭型のライトがあった。お洒落さんめ!!!
その後も周辺をふらふらして、暗くなったら電気とかつかないかな……と思ってたのですが、その前に電車の時間になったので帰りました。
そして、6時前にお宿最寄りの駅到着。
凄いぞ! 利用者少ないからか、既に閉店(?)してた!!!
改札に備え付けられた集札箱に切符を入れればいいので別に問題はないのですが、なんか楽しくなってしまって無人駅でめっちゃ不審者になってました。