帰りのルートを確認していると、仙石原界隈から芦ノ湖って比較的近いという事に気付いてしまいました。
「折角なら船にも乗りたいな……乗るか。」
そんな軽い気持ちで、桃源台行きのバスに乗り込みます。
ここからロープウェイに乗れば大涌谷経由で強羅へ、船に乗って芦ノ湖を渡れば箱根町港や元箱根へ行けます。
最終便だという海賊船(折角だから特別室のチケットも買ってみた)に乗り、ぼんやり湖面を見ている内に箱根町港に到着。
しかし、特に、やる事は、ない。
あまりにも目的無さすぎて、えらい繁盛しているパン屋さんのほぼ空のショウウィンドウを覗いてみたり、お土産買ったり、湖にレーザービームかかるの見てきました。流石は箱根の超王道エリア。人が多い。
そして、流石は三連休。
強羅へ帰ろうにも人が多すぎて、バスを3本見送りました。
いやそれでもまだ乗れたし、私は強羅にもう1泊の予定だったので楽な方だったかもしれません。
連休中日だったこともあり渋滞が激しく、「ここから先、箱根湯本駅までの所要時間は2時間と思われます」というバスのアナウンスが聞こえた途端、車内がどよめきました。
箱根湯本まで行かれるなら、箱根登山鉄道の方が時間が確実ですという親切なアナウンスに従い、最寄りの小涌谷駅近くのバス停で降りて電車で強羅を目指します。
無事、ホテルに戻ってこれたし、予約していたお夕飯の時間にも間に合いました。よかった。
この日のお夕飯はちょっと奮発してホテルのコースを予約しておいたのです。
朝ご飯がお洒落かつ美味しいカジュアルイタリアンなのかフレンチなのかな感じだったので期待度高めだったのですが、それを軽々越えてきました。
どーん!
地元食材も使ったディナーセットだったのですが、お一人様だとシャレオツまな板にワンプレートでやって来て、なんだかお子さまランチ的なワクワクを覚えてしまいました。どれもこれもめちゃめちゃ美味しかったです。
特に美味しかったのはサラダにかかってた玉ねぎのドレッシングと、ポテトサラダと、フムスと、あやせポークのグリル。
ドレッシング甘味もしょっぱみも絶妙だったし、フムスはナッツか胡麻が入ってるのか滑らかで香ばしかったし、ポテトサラダはじゃがいもの甘味がダイレクトに来てびっくりしたし、地産地消のあやせポークはジューシーでした。
別注文した自家製の果実酢サワー(ノンアル)はエルダーフラワーの優しい甘さとレモンのしゃっきりした香りがいい感じにマッチしてました。
最後に出てきたほうじ茶と海鮮の炊き込みご飯も凄くって、後乗せのいくら&とびっこのプチプチと、ご飯のお焦げのカリカリをお出汁でいただくのが凄く良かったです。お出汁がもう少し薄味の方が好みだったかもしれない。
……とまぁ、これらを美味い美味い言いながら食べたのはいいんですけど、所要時間30分ほどで完食してしまったので、本当に早食いは良くないなと思います。ちゃんとご飯は楽しんだんだ……ちょっと職業病で早食いなだけなんだ……
何はともあれ、このホテル、本当に良かったです。
個室とドミトリー両方あるゲストハウスっぽくワイワイした感じもありながら、のんびりした個人旅行にも適していたと思う。
大浴場も温泉なのですが、大人数にならないように、お風呂の前に人数確認ができるボードが置いてあったりと配慮もされていました。おかげで時間を調整してお風呂も満喫できました。
あと、ご飯が美味しい。これ、凄く大事。
そして翌日。
この日はお昼に都内で友人に会う約束があったので、朝ご飯を食べたら即出発です。
連泊の人向けにメニュー変えてくれたっぽいけど、フライドポテトたっぷりで、わんぱくな感じになっていらっしゃる。
気がつけば、あっという間の3泊4日でした。
早めにチェックアウトしたので、箱根湯本駅の脇を流れる早川のほとりでセンチメンタルな気持ちになったり、ロマンスカーの座席がターンする様を眺めて見たり、車内ではガラガラの車内でミステリ小説を読みふけってしまったりと、最後までのんびり心身を休める事ができました。
余談ですが、友人とは池袋の中華料理屋さんの食べ放題に行ったのですが、なかなかのフードファイトを繰り広げてしまいました。
点心ってついつい沢山食べたくなっちゃうから、びっくりするくらい食べてしまう。