尾畑酒造さんを出て、Google MAPを起動。バスを待つ時間は惜しいので、次の目的地までは歩きます。
島だから当たり前だけど、場所によってはちらりと海が見える。この辺も潮の流れが速いのでしょうか。磯の匂いはあまりしない。過去に石垣島で教わった知識を思い出しながら、内陸の方へ歩を進めます。
稲刈りも終わって、ちょっと物悲しげな風景が逆に風情を誘っていい感じ。
雲は厚いですが、冬の始まりが近い空気のおかげで、見える景色はいい感じの旅情を醸し出してくれました。
順徳天皇ゆかりの真野宮を横目に見て、
来ました。佐渡歴史伝説館。
新潟に詳しいTwitter(現 X)のフォロワー様たちが口を揃えて「楽しかった」と仰る施設です。なんでも、日蓮上人からファンサが貰えるという訳がわからなさすぎて気になるおすすめポイントも頂いていたので、ウキウキしながらお邪魔します。
佐渡島は様々な歴史の舞台になったところ。
最近では世界遺産登録予定の金山が有名ですが、古くは順徳天皇や日蓮、世阿弥などが配流された地でもあります。京都が政治の中心に出会った時代、日本海の孤島は遠方の流刑地だったので、流された人々は大変だったことでしょう。しかしながら、別の視点から見ると当時の最先端の文化が地元に混じり、様々な伝統芸能が生まれる土壌もありました。能など有名なそうなので、一度見てみたい。
入口入ってすぐ、順徳天皇の御息女 慶子女王の語りから施設はスタートします。京から流された順徳天皇の悲哀オーラをがっつり浴びて、この時点で期待値は高まります。
日蓮上人の塚原問答。どこの席に座っても、確実に日蓮上人が顔を向けてくる。なるほどファンサ理解。
写真撮り忘れましたが、世阿弥の雨乞いの舞も良かったです。
全部ロボットによる展示なのですが、シーンの切り取り方が上手いのか、演出が上手いのか、どれもかぶりついて見てしまいました。年齢バレるしとても懐かしい話をしてしまうのだけど、大昔ディズニーランドにあった『ミート・ザ・ワールド』という施設を思い出してしまい、別の意味でも感慨深かったです。
館内は1階が流された人々の逸話名場面集で構成されておりましたが、2階は『安寿と厨子王丸』、『鶴の恩返し』など、佐渡にまつわる昔話の紹介がメイン。
2階上がってすぐのおじいちゃんの佐渡弁ナビゲートがまたいい味を出しておりました。
締めは、人間国宝 佐々木象堂氏の彫刻コレクションを見ながら階下へ戻る順路。
鳥さんかわゆい。
たっぷり館内を満喫したら、バス停に移動して、バス移動。
どうでもいいのですが、この時バス停の場所が分からなくて迷子になり、地元のバイカーのおじさまに道案内をしていただきました……すごく助かりました。ありがとうございました……!
待ち時間に尾畑酒造さんで買ってきた酒粕フィナンシェ(ふんわりお酒の風味がして美味しかった)でエネルギーチャージしつつ、佐和田バスステーション経由で乗り換え。
乗り換えついでに、きらりうむ佐渡に入ります。
こちらには有料ですが佐渡金山の歴史を大画面で学ぶ事ができます。金山と言われると、2つに割れた山のイメージが強いですが、他にも金の採集地はあり、エリアによって採集が盛んだった時代や手法が違うのを初めて知りました。金山は翌日行く予定だったので、先に知れてよかったです。
きらりうむを出たあとは、最後にもう一度バスに乗って本日のお宿へ。
ダイナミックレールパックから予約したお宿です。JR東日本ホテルズが運営しているホテルだからか、他のお宿よりお得なセット価格になってた気がしないでもない(わからん)。
お一人様には贅沢過ぎる広いお部屋を割り当てていただきました。
お外は海が近くて、波や風の音が聞こえてきます。
お夕飯は地元食材を含んだバイキングで、いつも通り強欲を炸裂してしまいました。
更に売店寄ってアイスまで買ってしまった。これもとてもリッチなお味で美味しかったです。
温泉も満喫し、たっぷりリラックスして眠りにつきました。