旅行最終日。
この日もご飯をいただいてから、ロビーで優雅にコーヒーをいただきました。
改めてになりますが、居心地がいいお宿でした。だらだら旅ができればいいかー。 ぐらいの気持ちでいたのですが、細やかなお心遣いが嬉しかったです。
(客数そんなに多くないのに、ご飯は連泊だとちゃんと1日目と2日目の朝晩両方とも内容変えてくれてた……)
(そしてこれは昨夜何だか急に飲みたくなって注文したとちおとめのワイン。甘い苺の香りがするのにすっきりした飲み口で美味しかったです)
スタッフの方もご飯の時とかお出かけ前とかにちょっとお話する時も丁度良い距離感でした。
それなりに国内外で一人旅してますが、国内一人旅ってお宿の当たり外れが結構大きかったんです。だからこそ大当たりだったなと思いました。季節を変えて、またお邪魔したいです。
さて、本日の予定ですが、元々は帰るだけでした。
でも、それだけだとちょっとつまらない。
前日の日光からの帰り道に、どうしよっかなー……と思いながら車窓を眺めていたところ、下今市駅を通過したところでひらめきました。
大樹、乗りたい。
初日に見かけたSLです。
調べると、ほぼ毎日運行しているらしいです。
ルートは下今市を起点に、日光と鬼怒川の2路線あります。
時間を調べてみると、丁度お昼頃に日光に着く便がありました。
これに乗って、帰りは駅弁でも食べて帰ればよいのでは……?
そうと決まれば、話は早いです。
スマホでささっとチケットを買いました。文明って便利です。
そんなわけで、お宿をチェックアウトして、下今市に到着。
出発時間まではちょっとだけ余裕があったので、黒で統一されてる駅舎が格好いい下今市駅内をうろうろします。
今日乗る『大樹 ふたら』も準備中。
この直後、牽引車に引っ張られてバックしてたのが、なんか可愛らしかったです。
連絡通路の真下を通る大樹を見てたら、窓に吹き付けられる機関車の煙が凄い勢いなのを再確認しました。
レトロギャラリーを発見。
ホーム端側の連絡通路に昔のポスターを展示してました。レトロなセンスが光っております。
他にもSL格納庫なども見学できるのですが、ここで時間オーバーとなったので、大樹に乗り込みます。
タラップ部分は隙間が大きいので、小さいお子さんとご一緒の方はお気をつけて。
機関部と客席車両の接続部を見物。
折角なので1号車を予約しました。
きょろきょろしている内に汽車は出発。約30分ほどの日光までの旅が始まります。
窓の外を見たら、流れる機関車の煙。
この光景は蒸気機関車でないと見れませんね。
余談ですが、コロナ対策として空調を活用して外気を取り入れているのですが、その時に少し煙も入ってくるのか煤っぽい匂いがしました。昔の映画などで窓を開けて咳きこむシーンを見かけた気がしますが、その気持ちよくわかる。
石炭はオーストラリア産のものを使って走っているそうです(石炭の写真は旅行初日に鬼怒川にて撮影)。
座席前ポケットには社内販売の限定商品たちのご案内。
電車好きの身内のために、人間機関車になれそうな竹炭入りあられを買いました。
そして、車掌さん(アテンダントさん)の制服が可愛い。
思わず「撮らせてください……!」とお願いしちゃう、シックな色合いときっちりさのバランスがとても素敵でした(※勿論ネット掲載はご本人様の承諾を取っております)。
車掌さんからオリジナルのリーフレットをいただいたり、ちょっとお話をして「今度来る時は日光奥湯本温泉も行ってみてくださいね!」と新たな旅の情報をいただいたり、風景をぼんやり見たりと車内を満喫しました。
そういえば、平日なのに手を振ってくれたり、写真を撮ってる人が結構いらっしゃいました。毎日通る電車だから、地元の人からしたら微笑ましい風景の一つなのかもしれませんね。いいなー。
楽しい時間はあっという間に過ぎて、汽車は東武日光駅に到着。
楽しかったな……と、汽車の姿を写真に納めて。
ダッシュで駅弁と切符を買って、特急に乗り換えます。
マジでお前何しに来たんだって言われそうですが、これから帰るのに約2~3時間かかるので、目的は本当に汽車だけです。
ちなみに買った駅弁は……
お弁当コーナーでも圧倒的な存在感を放っていた『SL大樹日光埋蔵金弁当プレミアム』でございます。
中身は湯葉入りの鱒寿司。
金色の刀でお寿司を切って、スコップ型のスプーンでお召し上がりくださいという物でした。
……スコップで全部やった方が食べやすいし、個人的には酸味が強いのでマイルドにするために醤油が欲しい。
我儘な事を思いつつもぺろりと完食し、電車のドアが閉まった……と思った途端に爆睡してました。本当にお前何しにわざわざ日光まで行ったんだ。
何はともあれ、久しぶりにフリーダムこの上ない一人旅を満喫できました。
さて、次はどこへ行きましょうかね。