年初の旅行は宿の手配は私の仕事ですが、それ以外のプランニングは家族がやるという暗黙のルールになっています(行く場所の希望は私も出す)。
そんなもんだから、直前までどこに行くのかよく分かっていないちょっとしたミステリーツアーみたいになってしまうことも多々あるのですが、今回の旅行では事前に旅行会社ばりの行程表(往復の新幹線の時間はもちろん、行く場所・ご飯の場所まで記載されている)を渡されました。家族の本気を感じますね。これに関しては似たような事は私もするから血は争えないと実感しました。
そんな二日目。
朝ご飯はホテルから20分ほど歩いたところにあるこちらのお店へお邪魔しました。
名古屋では有名な老舗洋菓子店だそう。地元の人が新聞読みながらサンドウィッチ食べてるのはいかにもな純喫茶の雰囲気があって、すごく好きです。
ここのあんサンドを食べたいという家族のリクエストでした。
残念ながらモーニングは平日しかやっていないのですが、コーヒーとサンドウィッチを頼んだら小さなエクレアが付いてきたのが洋菓子店ならではのにくい心遣いです。自家製のカスタードの優しい味がとても美味しかった。
あんサンドもトーストしたパンがあんこの水分を適度に吸って丁度いい重さです。コーヒーが苦めだから、なおさらあんこが映えます。
食べ終えたら見えた紙ナプキンがまたかわいい。
こちらでご飯を食べてから、更に20~30分ほど歩いて徳川園へ。
徳川御三家筆頭である尾張藩二代藩主が隠居する時に移り住んだところらしいです。一度、夜間のライトアップを見に来たことがありますが雰囲気がかなり違うし、その時は隣接している徳川美術館へ行っていないので、ほぼ初めてな感覚です。
まずはお庭をぐるりと歩きます。
池の鯉が餌でもくれるのかと寄ってくる。
この色合いの鯉は初めて見た気がする。
奥のマンションらしき建物が借景状態になってて狭く見えるけど、歩いてみると結構広い。
ちょうど、冬牡丹の展示をやっていました。
珍しい花弁のものもありました。
ソテツの木が冬越え用に藁で包まれているのだけど、江戸時代名古屋城方式、現代名古屋方式、京都二条城方式、江戸城(現皇居)方式(だったはず)とそれぞれ違ってて相違点類似点探すのが面白い。
徳川園を散策後は、徳川美術館もお邪魔しました。
写真不可なので撮ってませんが、徳川家所蔵の宝物を見ることができます。
刀剣は敢えて江戸時代から研いでおらず、当時の技術を見ることができるとのこと。でも錆が浮いてるわけでないから丁寧に管理されているのが分かります。それはそれで凄く大変だと思う。
個人的にテンションぶちあがったのは茶器で、器の内側に梅のような花柄が配された梅天目茶碗が可愛くてずっと見てしまいました。あの技術、どうやってやってるんだ……。あと、茶杓も持ち手の部分の色が変わってるのが使われてた風合いそのものが景色になっててとても素敵だった。
お昼になったので、移動してご飯を食べに行きます。
鉄板ナポリタンで有名だそうな、こちらのお店。
実は朝ご飯に行ったボンボンさんから歩いて数十歩の距離にある喫茶店です。こんな至近距離でも喫茶店がそれぞれ繁盛してるの凄いと思う。
テーブルは昔懐かしのゲームの筐体。ゲーム自体は新しそうだったので、ガワだけ昔のままなのだろうか。気になるところです。
ナポリタン(お店のメニューだとイタリアン)ではなくミートソースにしたのですが、熱々の鉄板で焼かれたスパゲッティがちょっとカリっとしてるところもあってそれがアクセントになってました。
ミートソース自体も具材たっぷりかつ煮込まれてて、濃いめの味付けなのが美味しいです。流し込まれた卵でソースがマイルドになるのも味変的な感覚で楽しい。
他にもオムライスも新名物となっているようなので、注文しているお客さん多かったです。あれも美味しそうだった……。
ただ、入ってすぐ一部の席が倉庫状態になってて面食らいました。よく見てみるとマスター一人でやっているお店です。物凄く忙しそうで、思わずマスターの疲労が心配になるレベル。
30分から下手すると1時間ぐらい待つのを覚悟していった方がいいかもしれません。