旅に出たいが口癖

路地裏とご飯に食いつきがちな旅好き人間が旅行後の備忘録に書くブログ。不定期更新です。

1/13 冬は浴衣の下にヒートテックを強くお勧めする(天橋立~城崎温泉)

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 お夕飯の美味しい蟹にも目もくれず部屋に引きこもった同行者は、翌日立派に風邪が悪化していました。

 「帰る。切符とか旅館のキャンセルが勿体ないから、お前そのまま旅行続けてこい」というお達しを受け、まさかの放り出しをくらう羽目に。その途中、別の親戚と連絡が取れてこの日の宿泊地で合流することになったので、そこまではのんびり一人旅です。まぁ、一人旅大好き人間なので特に問題ないです。

 そんなわけで、2日目を満喫すべく、まずは昨日中途半端に行っただけの天橋立へ。

 折角だから対岸まで行ってみようという魂胆です。

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 駅前~観光船乗り場界隈は、貸し自転車のお店が結構ありますので好きなところで借りればいいと思うのですが、今回は船着き場で往路自転車、復路船(対岸の傘松公園入場券付)というプランを選びました。

 若干座高が低めのマウンテンバイクをお借りし、早速砂浜を爆走。砂地だから足元危ういかと思ったのですが、すいすいと走れました。松林を駆ける海風が気持ちいい。

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 途中海を見たりしながら30分ほど走ると、あっという間に対岸に着きました。自転車は2時間までレンタル可と言われたので、そのまま街中へ入ります。

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 海沿いの道をひた走って阿蘇の舟屋方面まで行ってみたのですが、普通に一般のご住居的なオーラを感じとって、近くまで行ったところで断念しました(もしかしたらもうちょっと行けばよかったのかな……よく分からない)。舟屋を見たい場合はバスに乗って伊根の舟屋に行った方がよさそうです。

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 ただ、そこに至るまでの海沿いの道を自転車でかっ飛ばすの、結構気持ちよかったのでお勧めです。カモメを結構見ました。


 Uターンした後は、傘松公園へ。こちらは昨日行ったビューランドと同じくリフトかゴンドラで山の上まで上がれるのですが、冬の間はリフトは休止してました。大人しくゴンドラに乗ります。

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 晴れてるのもあって、眺めが良い。

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 近くの冠島・沓島に向かって参拝できる神社があったり、かわらけ投げができたり、ころんと可愛いゆるキャラ「かさぼう」がお出迎えしてくれたりと、まったり楽しむことができました。

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 ちなみにこっちでも天橋立の股覗きしてみたけど、天気のせいもあってか、私はこちら側から見る方が龍っぽく見えた気がします天橋立は逆さから見ると天に舞い上がる龍に見えるらしいです)。

 思った以上にまったり過ごしすぎて、帰りの連絡船の時間がギリギリまで迫っていたので、ここにて対岸側の観光は終了。本当は元伊勢 籠神社も行きたかったけど、またいつか来ることにします。

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 遊覧船では船からかっぱえびせんを投げてカモメに餌付けできるようです。結構寄ってきてた。

 駅側に戻ってきてお昼ご飯を食べて、まだ微妙に時間が残っていたので駅前の温泉へ。

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 立派な建物です。12時から営業開始なのですが、誰もいなかったのでのんびりお風呂を独り占めできました。ちなみに泉質は海に近いせいか、ちょっぴり海水の塩気が入っている感じ。

 お風呂の後は、ほかほかな幸せ気分のまま、やってきた京都丹後鉄道に乗って城崎温泉へ向かいます。

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 一両編成に謎の興奮を覚える。

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 車窓は山方面に入っていくためか、のどかな風景が広がっていました。

 豊岡からJRに乗り換えて、城崎温泉駅へ到着。駅前に出ると、建物と人の多さに観光地に来た!という感覚になります。

 ここでの同行者との待ち合わせ兼チェックインまで時間があったので、お宿に荷物を預けて散策へ。

 メイン通りは川を挟んだ両側の道のようで、なかなかの風情があります。建物とかも街の雰囲気に合わせてるんだろうな……お洒落なカフェや飲み屋さん、お土産屋さんが沢山ありました。その合間に城崎名物の外湯巡りの公衆浴場がぽつぽつとある感じ。

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 クラフトビールを取り扱うカフェに入っておやつをいただいた後は、通りから横道に入って、城崎文学館へ。

 やはり、城崎と言えば志賀直哉先生なので……山手線の電車にぶつかった傷を癒しに来たという城崎で書いたという『城崎にて』は国語の教科書にも載ってました。懐かしい。しかし、教科書って途中でぶつ切りになってるし勉強で使うってなるのもあるから、あんまり記憶にありません。どちらかというと敬遠していたかもしれない。

 そんな志賀直哉先生、そして彼におすすめされてやってきた白樺派の作家と城崎温泉の関わりなどを中心に展示されていました。もうちょっとあっち方面の本も読もうかなって気持ちになります。 

 そして、城崎は湊かなえ先生にも所縁があるらしく、文学館では企画展をやった時の展示をフォトスポットとして残しておりました。あの……『告白』モチーフでして……

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 まさかの文学館で殺人事件風味な写真を撮ることがあろうとは。

 だけどこれ、友達とご一緒でも、一人で四苦八苦しながら撮るのもなかなか楽しいと思います。いい感じの角度を探すのに結構考えて撮りました。

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 他にも演劇のワークショップ風味の企画展示があったりと、個人的にはとても楽しかったです。

 そして、ここの目玉はもしかしたらミュージアムショップかもしれない。

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 城崎でしか買えない本が買えます。所縁の作家さんだそうな万城目学先生と、湊かなえ先生の作品です。装丁がタオルだったり、蟹だったりと物凄い事になっている……しかも、水にも濡れない加工になってるからお風呂でも読めるらしい。凄い。

 他にも『城崎にて』は特別装丁のご本があったり、文学館の前には足湯があってミュージアムショップでタオルも売っているので、展示に興味なくても楽しめると思います。

 この後、チェックインと同時に親戚とも会え、美味しいお夕飯(但馬牛尽くしでした)をいただいたのですが……一つ言わせてほしい。

 

 外湯巡り、行く時間を考えた方がいい。

 ……というか、多分どの時間に行っても芋洗い状態だから、覚悟していった方がいい。

 

 特に三連休だったっていう事もあるのだと思いますが、お夕飯前とお夕飯後にお風呂いただきに出かけたのですが、めちゃくちゃ混んでました。着替えるのも大変なぐらい混んでました。あと、風呂屋の前に行列できるの初めて見たわ!

 ゆっくりお風呂に浸かりたいという意味では、あそこのベストシーズンは平日だと思います。人がめちゃくちゃいるだろう三連休とかなら、街の雰囲気だけ楽しんで、お風呂はお宿の内湯を使わせてもらった方がのんびりできる。

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 夜の湯巡りは結構寒かったんだけど、夜鳴き蕎麦のトラック走ってたり、昼はやっていない射的のお店とかもあるらしいので、いつかリベンジしようと思います。

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 ……そして、この時の湯冷えのせいなのか、元々の同行者から移されたのか、翌日風邪をひいたのでした。

 今年の風邪は咳が残るので、皆様もご自愛ください。