夜6時過ぎ、武雄温泉駅に到着。
佐賀の温泉というと嬉野温泉の方は存じ上げていたのですが、開湯は似た時期っぽいです。どちらも西九州新幹線の停車駅なのでアクセスしやすいのですが、今回はこの後の旅程の都合と、懐事情からこちらの温泉にお世話になることにしました。
ちなみに駅にはお洒落なお土産屋さんや本屋さんがありました。素敵ですね。
まずは、お宿へ直行。
武雄温泉街の入口辺りにある大正浪漫を冠した旅館です。
その名だけあって、内装はとてもレトロ。
お風呂・トイレ共用のお部屋にしたのですが、何故かトイレは通路向かい側に部屋専用のトイレを用意してくれていました。感染対策なのでしょうか? おかげでお籠もり旅のような居心地の良さがありました。
素泊まりでの宿泊だったため、お夕飯の事も考えなければなりません。
お宿で貰ったガイドマップに載っていた日本料理屋さんが、すぐ近くにある事が発覚。Googleでのレビューが高かったので、予約してお邪魔することにしました。
予約の時間まで余裕があったので、ちょっと散歩に出かけます。
武雄温泉楼門と、
温泉新館です。どちらも国の重要文化財。
設計は東京駅を設計したあの辰野金吾氏です。
辰野氏は他にも日本銀行本店(旧館)とか、日本銀行小樽支店(写真参照)とかにも携わってます。明治期に大活躍した日本の近代建築の巨匠です。
まるんとした土台に鮮やかな楼門が乗った様は、お伽話の浦島太郎に出てくる竜宮城のようです。文明開化に湧く明治期に活躍した辰野氏は堅固な洋館スタイルの建築を作っている印象がとても強いのですが、この建物はそんな中でも珍しい日本建築。
建築には釘が一本も使われていないのだそう。神社や仏閣でよくあるやつ凄い技術のやつじゃん……!
新館は中の見学ができるお時間にはお邪魔できなかったのですが、大正浪漫が止まらなくなる素敵な外観をしていました。
ちょっと歪んだ風に見える昔の窓ガラスって、それだけで萌えポイントだよね……。
折角なので、お風呂もいただきました。
ちょっと入っただけで肌がぱっと赤くなる熱めの温度。上がった後もぽかぽかしてました。
周辺をうろうろしていたら予約の時間が近づいて参りましたので、お店に向かいます。予約したのは温泉街にあるこちらのお店。
ご夫婦お二人でされてるお店です。
確か9品で3,500円のコースと自家製梅酒のソーダ割を頼んだのですが、どれもこれも美味しかったです。
物凄く豪勢な訳ではないんだけど、一つ一つが丁寧で、ほんわかした気持ちになれるご飯でした。
ちなみに器も可愛くて、伺うと有田焼と波佐見焼を使われているとのこと。こういう所に地の物を使うのもいいですよね。
美味しくぺろりといただき、満ち足りた気持ちでお宿に帰りました。