温泉を満喫した後は、箱根登山鉄道 塔ノ沢駅まで徒歩移動。
google mapで確認したところによると、徒歩で11分程。川を渡り、サンダルの泥を跳ねさせながら山道を上ります。
塔ノ沢は山間にある落ち着いたエリア……というか、雨の日なのもあるのか、めちゃくちゃ静かなエリアでした。
塔ノ沢駅に到着。
山間の可愛らしい無人駅です。
電車が来るまで本を読んで過ごそうとベンチに腰掛けると、向かいのホームに気になる物が。
駅のホームの中に銭洗弁天様がいらっしゃる。
調べてみると、松井証券の創始者の方が塔ノ沢滞在中に夢に白蛇が出てきたので神社を建ててお祀りした……と言うのが謂れだそう。
雨で億劫になっていたのでスルーしてしまいましたが、ここの清水でお金を洗うと何倍にも増える……というご利益があるそうです。強欲なのでやっておけばよかったと、少し後悔しております。
雨の音を聞きながらミステリ小説を読んでいると、電車の音が聞こえてきました。ホームに来た電車に乗り込み、目指すは昨夜お泊りした宮ノ下です。
途中、急勾配に対応すべく3度のスウィッチバックを切りながら、電車はごとごと登っていきます。
宮ノ下に到着。
お土産に富士屋ホテルでお菓子でも買おうかな……と考えていたのですが、散歩している内に、入ったことが無いお店にお邪魔しようと気が変わって、こちらにお邪魔しました。
宮ノ下交差点に建っている『芝商店』さん。
創業はなんと明治20年。元々は横浜居留地で開業したのですが、富士屋ホテルの開業にあわせて箱根に移転してきた老舗です。
目の保養ができたらいいな……出来たらアンティークのアクセサリーが欲しいな……なんて、とっても軽い気持ちでお邪魔してしまっただけに、ほんまもんの骨董品のお値段に飛び上がるぐらいびっくりしてしまいました。
でも、ミリアル・ハスケルさん(1920~60年代に活躍したアメリカのコスチュームジュエリーデザイナー)のビーズのネックレスが愛らしさと美しさがあってめっちゃ素敵だった……あと、同じショーケースにあったべっ甲の櫛なんて歯も欠けてない備品でつやつやしてて、品の良さと格好良さがあった……買えないけど(お金持ちになりたい)。
綺麗なものにすっかりあてられてしまって、大枚はたいてアンティークのイヤリングを買ってしまいました。予算からは大幅に予算外の価格だったけど、アンティークを身に着けたい欲はあったので満足です。
(ただし、イヤリングは速攻で失くす自信しかなかったので、宿に戻ってからピアスに改造してしまった……お陰様でめっちゃ使ってます)
イヤリングを大事に鞄に入れて、お店を出た後はふわふわしながら宮ノ下駅へ戻ります。
ちょっと甘いものが欲しかったので、駅前の『NARAYA CAFE』に立ち寄りました。
足湯もできるカフェです。結構雨が降っていたけど、足湯スペースには屋根があったので、ちゃっかり入ってしっかり足を労いました。
足湯とジンジャーエールで一息ついてから、今度こそ駅へ戻って、強羅へ。
こちらのお宿に2泊お世話になりました。
ドミトリーもあるお宿です。今回は個室を予約したのですが、思った以上にお部屋が広い。
窓の外はケーブルカービューで駅のアナウンスが聞こえてくるのがなんか良いし、ソファも大きくてゆったりしていて、思わずごろごろしてしまいました。
しかし、ここのお宿は朝食のみのプラン。
このままだと眠ってしまって、夕食を食いっぱぐれてしまいます。
特に、夕食付きのプランが多い温泉宿が多数あるエリアだと、意外と夜にやっているお店は少なかったりするので注意が必要です。
スマホでぱぱっと近場のお店を検索して、こちらのお蕎麦屋さんにお邪魔しました。
徳島の地鶏『阿波尾鶏』と創業以来継ぎ足しで使われているそばつゆを使った親子丼が人気だそうで、親子丼好きとしては注文してしまいました。
鶏肉のしっかりした食べ応えと、甘さと醤油の味がしっかりしたそばつゆに鶏の風味が合わさって美味しい。
お夕飯の後はホテルに戻り、お風呂へ。
お湯は大涌谷由来の硫黄の香りがほんのりする温泉(温度調節のために加水あり)。コロナ対策で1度に6名までしか入れないように工夫がされてて、安心してお風呂に入れました。
久しぶりに沢山歩いたからか、この日もぐっすり眠れました。旅に出ると睡眠の量と質が全然違う気がします。