元号をまたぎながらの10連休ゴールデンウィークでしたが、前半は予定が埋まっていたので、後半3日間だけふらっと出かけてまいりました。
今回の旅先は静岡です。
何度か行った事はあるのですが、今回は5つ目的がありました。
①熱海でモンブランさんのモカロールを食べ、温泉に入る
②三島でうなぎを食べる
③クレマチスの丘でのんびりする
④掛川花鳥園へ行く
⑤浜松餃子を食べる
旅行の目的の大半が食べる事になってますが、旅の醍醐味と言えばその土地の美味しいご飯なので間違ってはおりません。
初日はのんびりと東海道本線に揺られて、熱海・三島を巡りました。新幹線を使えばひとっとびなのですが、そこは気ままな一人旅なので普通電車です。
車窓を見たりスマホを見たり、乗り換えのついでに持参したおにぎりをぱくついたり……そうこうしている内に、見えてきました。
海だ―！！！
それまで街や畑や山が続いていた車窓がぱっと切り替わると、テンションが上がってしまいます。下り車線のホームは山側なのですが、電車の中から海が見えるのでそっと写真を撮りました。
一気に旅情が高まってきたところで、電車は熱海へ。まずは第一目的であるモカロールを求めてお店へ向かいます。
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ここのモカロールは『食魔』と評されるほどのグルメだった作家 谷崎潤一郎氏が熱海に住んでいた頃にケーキです。過去に一度いただいた事があるのですが、コーヒーの味がしっかりと出たバタークリームのロールケーキはどっしりとしていて、不意に食べたくなる懐かしさもあります。
空いているといいなと思いながら暑い中、汗をかきかき歩く事15分。お店の前に行ってみると……
ＧＷの混雑を甘く見ていました。
元々町のケーキ屋さんに喫茶ブースが付いた感じのお店なので、満員なのは一目でわかるのは勿論ですが、ガラスケースにもモカロールの姿は無し。店員のおばあちゃんに「ごめんなさいね、ちょっと無理だわ」と謝られ、今回は諦めることにしました。
街中で他にやりたいことも思いつかなかったので、ぶらぶらと海へ向かいます。
途中で作家の坂口安吾氏がたまに行っていたという中華屋さんに遭遇したり、
特に意味もなく河口に降りて写真を撮ってみたりしながら数分で海へ。流石連休中の観光地。浜辺でお祭りのようなものをやっていたり、波打ち際ではしゃいでいる家族連れがいたりとにぎやかでした。
そういえば暗夜行路の貫一お宮像って熱海だよね……と思いながらお散歩をしていたのですが、なかなか像が見つからない。
探してみたところ、海沿いの道から車道に一本近づいたところにありました。勝手に浜辺にあるものだと思っていたので、ちょっとびっくりしました。
ある程度歩いて汗もかいたので、もう一つの目的を果たしに階段を上って駅へと戻ります。
駅前には足湯の他に、公衆浴場があるのです。
駅前のお店が固まったエリアの車道側にあり、毎度どの辺かと説明するのが難しいのですが、この建物の中にあります。
代金500円を支払って、中へ。
メイン客は地元の人の方が多いのかなって雰囲気の銭湯なので湯船は小さいですし、石鹸、シャンプー、リンスの類はありません。でも源泉かけ流しなので、温泉だけ浸かりたいという時にはお世話になっております。実際入ってみると、じんわり芯まで温まりますし、お肌もするんとした気がします。
お風呂上がりでさっぱりしたところで、天気が怪しい感じに。雷が鳴り、小雨がぱらついてきた中、お宿がある三島へと向かいました。
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今回取ったお宿はゲストハウスのようなホテルのようなちょうどいい所をうまく取り入れたホテルでした。お風呂はなく共用のシャワー室があったり、テレビはないのですが、ウェルカムドリンクが選べたり（アルコールもありました）、朝ごはんが凝っていて美味しかったりと、なかなかいい感じのところでした。
果実感も残っているクランベリージュースをいただき、一息ついたところでお夕飯を食べに雨の中外へ。
旅の目的その２である鰻を食べに行ったのですが……ここでもやはりＧＷの人の多さを完全に舐めてました。ネットに載っている有名店は予約分で完売か閉店していました。
これは諦めるか、または別の物を考えるしかない。
でも、鰻食べたい。モカロール食べれなかったから、なおさら鰻が食べたい……！
思わず脳内に『孤独のグルメ』のあの曲を流しながら歩き回っていたところ、ふと駅前にも鰻屋さんがあった事を思い出しました。
どうにか店名を思い出し、検索して電話。
無事食べれました！！！！！嬉しい！！！！！
喜びのあまり、普段は飲まないお酒まで飲んでしまいました。
ぺろりと食べ終えてお店を出た頃には、雨も上がり、すっきりした気持ちでホテルへ。
たっぷり歩き回った分、ぐっすり眠れました。
