旅に出たいが口癖

路地裏とご飯に食いつきがちな旅好き人間が旅行後の備忘録に書くブログ。不定期更新です。

12/18-② 急に悪役令嬢になってもいいじゃない(小樽散策)

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 美術館で目と脳が満腹になったところで休憩したくなったので、お店を求めてそぞろ歩きを開始します。
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 小樽にいる間はとにかく頭回りが寒いので、ずっとフードを被っていました。南関東では不要な装備がここでは必須。帽子があると便利かもしれません。
 似鳥美術館の外観をガン見しながらてくてく歩いて……
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 運河に出ました。
 日本唯一の海岸の沖合い埋め立て式の運河だそうです。小樽港の荷量が増えた時期に造られたものとのこと。今では小樽を代表する観光地です。
 周囲を見渡してもぱっと見喫茶店とか無さそうな雰囲気なので……
橋を渡って、倉庫街へ行ってみました。
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 意外と何もない。
 いや、びっくりドンキーとか居酒屋はあるんだけど、なんか今がっつりびっくりする気分ではない。
 仕方がないから戻ろうかと思っていたところ、なんか倉庫をお洒落にリノベーションしてそうなお店を見つけました。

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otaru.gr.jp

 入ります。
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 喫茶店というよりも、料金を払ったらフリードリンクがついてくるタイプののんびりスペースみたいな感じのお店です。開いてすぐだったのか、お客さんが私ともう一組ぐらいしかいない。
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 フリードリンク代と別料金のえびすかぼちゃのシフォンケーキを頼みました。コロナ対策なのか元々なのか紙コップとドリンクサーバーなのがなんか惜しい。
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 せっかくなので窓際席を陣取って、地図を確認します。一番の目的は果たしたので、後はLeTAOの本店とか気になる……と、コーンポタージュを3杯ほど飲みつつ考えながら、作戦会議終了。
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 ちなみにお店にはハンモックスペースとかあったんで、本当にのんびりできそうでした。女子旅で友達とお喋りし倒したい時とかに良さげなお店。あと、ホームページ見たら夜とかいいみたいですね。周辺のお店の雰囲気からも察するに、夜の方が元気な通りなのかもしれません。

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 お店を出て運河側に戻ってきたので、写真を撮りながら移動します。
 道中、ほぼほぼノーマークだった『北一ヴェネツィア美術館』が気になってしまったので、入ります。

venezia-museum.or.jp

 小樽ってやけにガラス細工のお店が沢山ある印象だったのですが、古くはニシン漁・交易で栄えた小樽での生活を支えるのに必要だったと知ると、納得がいきます。ガラスの浮き球や石油ランプは必需品だったわけですし。
 展示自体はヴェネツィアンガラスのキラキラした感じと、貴族の館の広間とか食卓とかのインテリアが物凄くボリューミーでお腹いっぱいになりました。
 ぐるりと回って、トイレ借りて次の所に行こうかな……と思った時です。
 貸衣装がある。
 余談ですが、ワタクシ貸衣装大好きなんです。己の中に眠る変身願望と言うか、様々な職業に変身する魔法少女ものに憧れた子供時代と言うか、普通に世界の色んなお衣装大好きとか何かもうそういうやつが露出する瞬間とでも申しましょうか。
 おかげさまで、台北行く度に大枚はたいて変身写真(本気衣装と本気メイクと本気カメラで化けれる楽しい場所)に行ってしまうぐらいには好きです。
 ご案内を読んでみると、貴族風ドレスと一番安い写真代で3,000円いかないぐらい。居酒屋1回分ぐらいの価格で、昨今流行りの(?)転生悪役令嬢になれるようです。
 やるしかないじゃん、こんなの。
 いかにも気になってる素振りをしている私を見て、スタッフのお姉さんが声をかけてくれたので、そのまま即決で体験してみることにしました。
 イタリアのドレスメーカーさんに特注して作ってもらってるのだそうなドレスは、20種ほどのドレス(衣装によって対応サイズは異なる)が選べます。男性用とか、カーニバル衣装とかもある様子。
 今回私が着たのは18世紀頃のロココ風のデザインとなってます。衣装の他に、アクセサリー(帽子とイヤリングとネックレスと手持ちの小物)もレンタル内に入ってます。時間があったのか、スタッフさんが複数出してくれるので選べました。あと、着替え前にちょっとだけ化粧直しをする時間もいただけました。何この神対応
 なお、感染対策としてはこちらは写真を撮るまではマスク必須、衣装の着付けのお手伝いや撮影をしてくれるスタッフさんはマスクにフェイスガードを装着してくれています。
 あれよあれよと言う間に横に広がりがあるペチコートを装着してもらい、ドレスをいい感じに着付けてもらい、足元もヒールをお借りして……
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 悪役令嬢一丁上がりでございます。
 ちなみに手に持っている扇子はこれもレンタル代に含まれている選べる小物の一つで、他にもヴェネツィアのカーニバルの時のマスクとか、ふわふわの小物とか、ペストマスクとか沢山ありました。一瞬ペストマスク悪役令嬢になったら、ブログやSNSに載せる時に顔消し処理しなくて楽なのでは? と思いましたが、雰囲気違いすぎるだろと止めておきました。
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 スタッフさんのカメラで撮影をした後は、自分の携帯での撮影もOK(動画不可)とのことだったので、ありがたく沢山自撮りをさせていただきました。
 お客様少ないタイミングでお邪魔したのが良かったのか、しっかり満喫させていただき、衣装をお返しして写真を受け取ったら更に移動。
 お土産屋さんやガラス細工のお店や洋菓子屋さんが急激に増えてくる通りに入り、続いての目的地である『三号館 北一ホール』へ。

kitaichiglass.co.jp

 ここには沢山の石油ランプで照らされた何とも雰囲気が良いカフェレストランがあるのです。
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 先着順のご案内のため、30分ほど並んで、中へ。
 料金は先会計。注文したものはカウンターで自分で受け取り、食器も自分でお戻しする食堂スタイルです。
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 先ほどまで貸衣装で大興奮してしまっていたので、クールダウンすべくおやつにミルクティー味のソフトクリームをいただきます。
 濃いミルク分と豊かな紅茶の香りが大変美味しゅうございました。
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 内装は倉庫をリノベーションしたこともあって、木をふんだんに使った重厚な雰囲気。そこに石油ランプの柔らかな光が当たってとっても素敵です。ストーブがあるので火を見ながらぼんやりできるのもとてもよい。
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 時期がクリスマス近いからツリーもありました。
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 のんびりと一息ついて、更にお散歩を続行します。