旅に出たいが口癖

路地裏とご飯に食いつきがちな旅好き人間が旅行後の備忘録に書くブログ。不定期更新です。

12/18-① 雪の中、美術館へ(小樽芸術村)

 朝8時頃起床。
 眠すぎて頭がふわふわしている中、何とか身支度を整えて朝ご飯を食べに食堂へ。
 実はこの朝ご飯を楽しみに初日のお宿をドーミーインにしていました。
 ドーミーインの朝ご飯はビジネスホテル価格なのに凄く豪華で、ホテルによってご当地メニューがあるのが売りです。小樽の場合は自分で作れる海鮮丼。
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 ぼんやりしすぎててバイキング会場の写真は取り忘れましたが、海鮮丼のお刺身はサーモン、マグロ、イクラ、タコ、ニシンなどがありました。サーモンとイクラの二色丼を作る方が多かったようなのですが、イクラを沢山食べられない体質なので、タコ・サーモン・ニシン・イクラの四色丼にしていただきます。他にも野菜や小鉢をちょこちょこと取ってきました。
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 駅前の雪景色を眺めながら、いただきます。
 お刺身が全体的に美味しいです。特にニシンは名産品ということもあるからか、やけにおいしく感じました。軽く酢漬けにしてると思われるのだけど、トロ感が凄かった。
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 海鮮丼を完食後、もうちょっと行けるなって思ったので、デザートに果物と北海道ではメジャーだそうな乳酸菌飲料ソフトカツゲン』たる飲み物も頂戴しました。フルーツ牛乳感のあるピルクルみたいな味がする。

 ご飯の後は10時のチェックアウトにあわせて荷物をまとめて、出発。
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 この日はクリスマス前から始まっていた大寒波に伴い小雪どころか結構な雪がちらついていたのですが、足元の装備をちゃんと整えていたおかげで快適に歩くことができました。
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 あと、小樽は戦前まで『北のウォール街』と言われる大都会だったものだから、ちょっと歩くだけで素敵な歴史的建造物に出会えます。オタクと言うにはおこがましいけど愛好の者といたしましては、歩いてるだけで興奮してしまいます。
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 ふわふわのパウダースノーにダイブしたくなる子供心を押さえながら15分ほど歩いて……
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 本日お世話になるホテルに到着。

www.hotel-unwind.com

 このホテルも北海道初の外国人専用ホテルとして建築された『旧越中屋ホテル』だったところをリノベーションしたブティックホテルとなっております。お宿を探してる時に一目惚れしてしまったのです。
 チェックインは3時からのため、荷物だけ先に預けて、ホテルのお向かいにある目的地へ。
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 旧三井銀行小樽支店。

www.nitorihd.co.jp

 運河にも近い『小樽芸術村』の中にある歴史的建造物です。『小樽芸術村』自体はお値段以上でお馴染みのニトリホールディングスによって運営されています。
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 早速中に入ってみると、昔は銀行の窓口などがあったと思われるスペースは広いホールとなっていました。後付けされたのかはわからないけど、ステンドグラスの光も入って素敵なホールになっております。
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 丁度入った時間に天井を活用したプロジェクションマッピングが行われるとのことだったので、見ていくことにしました。
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 春夏秋冬をイメージした万華鏡のような映像が綺麗。

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 他にも2階や厳重な扉が印象的な金庫、地下の貸金庫も見ることができるので、ぐるりと回っていきます。
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 棚が特殊すぎて金庫が座敷牢に見えてしまう。
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 2階ではお取引先様との商談に使う豪華な会議室や、当時の小樽の取引品が陳列された棚などを見ました。

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 地下の貸し金庫は預かった大切なものに結露がつかないよう、金庫の周りにぐるりと回廊を作って二重窓のような構造になっていました。北国ならではの構造にワクワクしてしまいます。
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 建物だけで酔っぱらえるぐらい満足したのですが、このテンションのまま、すぐお隣のステンドグラス美術館へ向かいます。

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 外に出たら晴れてた!!!
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 この日は日中、ありがたいことにお天気に恵まれたのですが、お日様に照らされてキラキラ光る雪がとっても眩しくて、素敵でした。
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 はしゃいで雪に手を突っ込む雪無し県民。
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 パウダースノーが手にびっしりとついて、すぐに溶けてしまいました。めちゃめちゃ寒いので、慌てて手を拭いて手袋を装着。

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 続いてお邪魔したステンドグラス美術館も元々は倉庫だったところをリノベーションされたところだそう。
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 こちらは19世紀後半から20世紀初頭にイギリスで作られ、教会で使われていたステンドグラスを展示しています。外からの光を通して見るステンドグラスはとても美しくて、宗教美術の凄さに圧倒されてしまう。

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 芸術村のシメは、似鳥美術館。
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 実は今回小樽に来た一番の目的です。
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 美術館の前身は『旧北海道拓殖銀行小樽支店』。
 『北のウォール街』を代表する銀行街の角に立つコンクリート建ての力強く優美な外観が印象的です。その昔、小説家・小林多喜二氏が働いていたことでも有名。銀行になった後はホテルになっていた時期を経て、現在の姿となっています。
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 入るとティファニー創業者の長男、ルイス・C・ティファニー氏のステンドグラスを見ることができます。壁一面から降り注ぐ光に圧倒されてたら、なんか足元に……
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 魚がおる。
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 イカもおる。
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 日本列島らしき形もある。
 床の敷石の色を変えて魚や地図などが配されていました。
 場所的には銀行時代にはカウンターなどがあったと思われるホールなのですが、銀行時代からあったのでしょうか……だとしたら、とんでもないお洒落さんだぜこの建物。
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 他にも昔は金庫だったんだろうなって思われる展示室や、至る所で見られる美術品に、脳がパンクするまでしっかり拝見させていただきました。
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 地下のアールヌーヴォー・アールデコ グラスギャラリーには、私が大好きなルネ・ラリックの作品もありました。

 大満足で美術館を出て、時計を見ると1時を回ったところ。
 流石に少しお腹もすいたし、疲れてきたので少し休憩することにしました。