旅に出たいが口癖

路地裏とご飯に食いつきがちな旅好き人間が旅行後の備忘録に書くブログ。不定期更新です。

7/11-① マイクロツーリズムに則って海を見に行く話(勝浦①)

 緊急事態宣言が解除された6月某日。
 私は完全にストレスが溜まっていた。溜まりに溜まっていた。

 

 理由は簡単だ。
 旅に出れない。
 イコール、ストレスのガス抜きが全くできてなかったのである。

 

 緊急事態宣言が解除されても、コロナウィルスが無くなった訳ではない。むしろ、一度山を越えても今後起きうるであろう第2波を軽減すべく、新しい生活を模索していきましょうね……というタイミングだ。県外に行くのも憚られるような空気もひしひしと感じていた(これは現在進行形でもある)。
 とはいえ、元々ストレスが溜まると国内外問わずぷらぷら飛んで行って、お金と体力を生贄にストレスを爆発させてすっきりするのが解消法だった身としては、行動範囲が制限される中でもなんとかやり過ごして仕事と私生活のあれこれに身を投じていたのがもう限界に近いな……っていう雰囲気は感じていた。
 睡眠は浅いし、怒りっぽくなったし、悪口は息を吐くように出るようになったし、些細な事で嫌味や罵詈雑言がすらすら出るようになったし、そのくせ気力も結構削がれていた。勢い任せにぶっちゃけると、「ころす」と「しにたい」が口癖になりつつあった。
 何よりも一番やばかったのは、普通に生活をしていたはずのある日に大爆発を起こして、号泣しつつNGワードを連発するような言葉を乱発して支離滅裂な愚痴を家族に向けて爆発させた時だったと思う。はちゃめちゃに泣きながら理不尽な愚痴を聞き続けてくれた家族には感謝しかないが、それと同時に「頑張って生きてる分は面白おかしく生きてやりたい」と常日頃から思っているくせに、なんて酷い有様だとも思った。今考えたら軽く鬱が出てたとしか思えない。

 

 結論から言うと、その勢いのまま、宿を予約した。
 飛行機使って遠くへ行ったろかとも思ったが、その辺はちゃんと理性が残っていたので県内の行った事がない所へ行くことにした。

 

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 ……というひっどい出来事と動機があった上で、タイトルに戻る。
 マイクロツーリズムという考え方がある。
 星野リゾートの代表さんが提唱した考え方だ。

www.hoshinoresorts.com

 コロナによる観光業が壊滅的な打撃を受けてる……と言われたGW前ぐらいには既にTVなどで提唱しているのを拝見したので、本当に先見の明があるというか、現実的に物事を考えられる方なのだなぁという印象だ。
 これによると最初は「自家用車で30分~1時間程度で行けるところの小旅行」から始めていく感じになると思うのだが、悲しいかな、私は車が運転できない。そのため、公共交通機関を使って近場に行くことにした。

 ちなみに先に言っておくと、うがい・手洗い・マスクはもちろん、4月下旬頃から朝晩計測をして体調不良の確認などは毎日しているし、少しでも体調がすぐれないと思ったら事前キャンセルも辞さない覚悟だったし、旅行先にはマスク・アルコールジェル・体温計は持参した。厚労省がやってるアプリも既に登録している。

www.mhlw.go.jp

 あと、タクシーに乗る機会が複数回あったけどマスクはもちろんしていたし、乗ったタクシーは窓が開いていたのもしっかりとお伝えしたい。

 

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 ようやく本題の7月11日(土)。

 出発時間を見誤っており、慌ててホームに駆け込んだら目の前で電車のドアが閉まるという昨今ドラマでもあまり見なくなったような出オチからスタートして、途中特急わかしおを使いつつ12時30分ごろ勝浦駅到着。

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 早速、初めて見るサイクリスト専用電車「B.B.BASE」に大興奮する。

www.jreast.co.jp

 今回の旅程は御宿に泊まって、翌日鴨川シーワールドへ行くというのがメインなのですが、わざわざ勝浦に一度来たのはちゃんとした理由があります。

 

katsutan-sendan.com

 一度も食べたことがなかった勝浦タンタンメンを食べに来たのです。ついでに前からちょっと気になってた海中公園も行ってみたいな……くらいの軽い感覚で、コインロッカーを探して放浪します。

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 駅には勝浦の春のビッグイベントだそうな、お雛祭りのお雛様が飾られていました。

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 あと、赤くて格好いい駅ピアノ(自由に弾ける)も置いてあった。

 

 観光協会でタンタンメンマップをいただき、荷物もコインロッカーに入れたので、早速ご飯屋さんを求めて駅を離れます。

 とりあえず地図を見ながら一番近いお店へ行ってみよう……と思って、歩いて5分もしない内にこちらへ。

tabelog.com

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 お店の前に本日のおすすめメニューが出ている感じだと、基本は定食屋さんっぽい。タンタンメンもしっかり記載されているのを確認して、お店へ入りました。

 お昼時を過ぎたからか、3組ほどのお客さんが入っている程度。

 早速タンタンメンを注文しました。

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 わぁい。

 元々は漁業関係者が海で冷えた体を温めるために作られたラーメンだそう。醤油ベースにひき肉と玉ねぎとニラが乗り、更にラー油が真っ赤に表面を染めています。辛さ調節は卓上のラー油でどうぞと言われて、実食。

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 辛いけど、思った以上には辛くない。

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 あくまで辛みのベースはラー油なので、最初はちょっとむせましたが中辛のカレーが食べれるなら普通に食べれるレベルだと思います。スープの味もいいし、みじん切りの玉ねぎが甘味を感じて美味しい。


 お腹も膨れたので観光もしていこうと駅に戻り、さて電車の時間は……と時計を見て、気付きました。

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 車社会のエリアは、電車が一時間に一本だ。