いよいよサグラダ・ファミリアの『受難のファザード』側の塔に登ります。
リュックは持っていけないのでコインロッカーに預け、収容人数5名程度の小さなエレベーターで一気に上へ。
ここからは螺旋階段を下って、地上へ戻ります。
螺旋階段はヒト一人が歩けるぐらいの幅なので、上から降りてくる人に注意しながら、ゆっくり鑑賞。
ガウディ建築の特徴は、自然のモチーフを取り入れたデザインが有名ですが、デザインの中にはスペインを一時支配していたイスラム建築デザインや、自然の重力を取り入れた塔の構成、地元の植物や果物のモチーフなどがふんだんに盛り込まれています。
彼が生きたスペインがそのまま建築の中に取り込まれているような錯覚を覚えました。
陶器を砕いたタイルで作られたモザイク。果物のデザインが、なんとも可愛らしいです。
そして、今なお建物は育っています。
ぐるぐると回る螺旋階段は、地上に近づけば近づくほど、カタツムリのようなデザインに。
途中、バルセロナが一望できるフロアもあり、見入ってしまいました。
地上へ降りてきたら、併設の博物館エリアとミュージアムショップも満喫して、急いでホテルへ戻ります。
預けていたトランクを回収して、一路カタルーニャ広場方面へ。
今夜は予算の都合もあり、立地は良いけどお安い2つ星ホテルに泊ります。
ホテルのフロントもお部屋も全然問題なかったんだけど、エレベーターの構造がめちゃくちゃ独特。
エレベーターが到着したら、自分で扉を開くスタイルです。
お部屋はこじんまりとしていますが、清潔感もあるし、天窓もあるのでまぁまぁいい感じ。
この後はお土産を買いたいし、お昼も食べたいし、できたらもう1軒ぐらい観光したいのですが、その前に大事なミッションがあります。
洗濯しないと、明日からの着る服がない。
一人旅で大荷物は移動も大変なので、地元のコインランドリーを活用していく人間なのですが、改めて調べてみると、ホテルから1kmくらい歩かないとコインランドリーがない。トランクの中から洗濯物を引っ張り出し、Google Mapのお導きに従ってコインランドリーへ向かいます。
この日はマリア様の昇天日で祝日なので、途中、お祭りらしき行列(?)に出くわしました。ストリートミュージシャンさんのバイオリンがいい雰囲気を盛り上げてくれています。
無事お店に着いたので、洗濯物を洗濯機に突っ込んで、通りすがりに見つけていたお店へ入ります。
他にもこのお店見かけたから多分チェーン店なんじゃないかなと思ったら、やっぱりそうだったみたい。お昼を過ぎていたので、お客さんはまばらでしたが、その分慌てずに注文ができました。
ハムとチーズのサンドイッチに、シナモンロール、アイスコーヒーを注文。ついでにトイレも借りたんだけど、綺麗でした。
ゆっくりご飯を食べ、洗濯物を乾燥機に突っ込み直し、40分ほどのお散歩タイムを獲得しました。
まだ見れていなかった有名建築をちょっぴり見ていきます。
まずは、カタルーニャ音楽堂。
1900年初頭に建てられた世界屈指の音楽施設です。
とっても華やかな装飾で、なんともロマンチック。
建築を担当したのは、ルイス・ドメネク・イ・モンタール。ガウディと同年代の建築家です。
この頃のバルセロナは『モデルニスモ』という芸術運動が花開いていて、特に建築分野は目を見張るものがありました。現在のバルセロナにも沢山の当時の建築物が(現役の建物として)残っており、モデルニスモ建築だけを追いかけても楽しい街歩きができます。
建物の横側も可愛い格子が入っていて、なんとも素敵です。
次の建物へ行こうとしたところで、急に漢字を見てしまい、思わず写真を取ってしまった……ラーメンと丼ご飯のお店のようです。
続きましては、チボリ劇場。
先程の華やかなカタルーニャ音楽堂と比べると大変シンプルな外観ですが、こちらも1919年に建てられた劇場なのだそう。
大きな教会を横目に見ながら、スーパーにちょっと寄り道して、コインランドリーへ戻ってお店の前で一服しました。
スペインは屋内では喫煙禁止ですが、逆を言えば外では喫煙可。普通に路上喫煙している人をそこそこ見かけました(流石に人通りの多いところで歩きタバコは見かけなかったけど)。別に灰皿があるわけではないので、携帯灰皿を持っていった方が良さそうです。
丁度コインランドリーの前にゴミ捨て場があった。多分、手前の茶色いのが生ゴミで、奥のが資源ごみ的な感じなんだと思われる。
煙草を吸っている間に乾燥機も予定通りの時間に終わったので、一旦ホテルへ戻ります。
これは道すがらに見かけた老舗の帽子屋さん。
バルセロナでは市が認定した老舗にはお店の前にこんなプレートが嵌められています。