2日目の朝はホテルの朝食からスタートしました。
品数がそんなに無かったのと、いまいち食指が動かなかったので、卵焼きと野菜と小さなお饅頭とヨーグルトにコーヒー……という、あまり海外来た感じがしない朝ごはんになってしまった。これなら近所に見かけたパン屋で台湾のパン屋さん事情を探った方が良かったかもしれない。
お饅頭は豆沙(あんこ)が入ったあんまんでした。 軽くお腹を満たす程度にとどめて、早速出掛けます。今日は猫空(まおこん)へ行くのです。
マレーシアの茶畑に行ってからというもの、果てしなく広がる規則正しい緑が目にも優しい茶畑に対するときめきが止まらない性癖を手に入れたのです。台北から一時間程度で行けると知ったら、行くしかないじゃないですか。しかも地元ではお茶の葉を使った料理があるとのこと。行くしかないじゃないですか。
そんなわけで、地下鉄を乗り継いで動物園駅へ。
ここから更にゴンドラに乗って猫空へと向かいます。
途中、動物園らしく動物の足跡パネルが続く道に気を取られつつゴンドラ乗り場に向かったところ……
結構な行列(ここから30分待ち)。
台北市内からお手軽に自然散策ができるし、道教のお寺があるため観光客だけでなく台湾の人にも人気のエリアらしいのですが、ちょっと甘く見てました(行列苦手)。
しかし、常に列は動いているのであまりストレスを感じなかったのが良かったです。じりじりと動いている内にあっという間に乗り場に到着。
ゴンドラは普通のゴンドラと足元が透明なゴンドラの2種類あります。どちらか選べるので普通のゴンドラに乗りました。
高低差がえぐい。
高所恐怖症まではいかないのですが、それでも喉がキュッとなる高さです。しかもこのゴンドラ、長いし途中方向転換して90度ぐらい曲がるんです。乗ってる時間も20分ぐらいだったかな……なかなかなものです。
同乗していたのが地元の方や中華圏からの観光客だったようで中国語でのおしゃべりをぼんやり聞きつつ(途中、「あなた日本人?」「はい」って会話だけは中国語でした)、外の風景を眺めている内に猫空駅に到着。
曇っているのがせつない。
夕方から夜にかけては夜景が見えるデートスポットでもあるようなのですが、この様子だと今日は難しそうだな……と思いつつ、たまに小雨がぱらつく中、もぞもぞと移動開始。
観光するにあたって「とにかくのんびり景色を見たい!」と思って下準備をせずに来たので、思った以上に茶畑よりもハイキングが似合いそうな山の風景に肩透かしを食らいましたが、緑を愛でながら地図で気になったところへ行ってみます。
途中、人が集まっている道教らしきお寺を横目で見つつ……
お茶の研究センターみたいなところに到着。
猫空は木柵鉄観音という烏龍茶の発祥の地だそう。同じく包種茶もこのエリアで採れる緑茶の様子でした。
雨宿り兼茶畑を探しに来たのですが、これぞ茶畑! というものは見つからず。
代わりに無料で飲める烏龍茶があったので美味しくいただきました。きりっとした飲み口で、ご飯の後さっぱりしそうな感じ。
お茶の販売も行っていたのですが、他のお客さんもいらしてゆっくりお茶の説明が聞ける感じではなかったので諦めて帰ります。写真を撮りつつぶらぶら歩きながら、行きに見かけたご飯屋さんでご飯を食べて帰ることにしました。
途中、茶畑の中の雰囲気良さげなレストランでは結婚式をやっていたご様子。
一人でも入れそうなレストランを見つけたので、そこでご飯にしました。一人当たりの最低価格が決まっていたので、お茶の葉のチャーハンと金木犀のシロップが入った紅茶を飲むことにしました。
普通に美味しい。
茶葉の風味はわからないのですが、普通に美味しいチャーハンでした。そうめんのような細い麺とお茶の葉を使った料理もあるみたいなのですが、ついついチャーハンにつられてしまいました。金木犀シロップ入りの紅茶はしっかり甘いのだけど、だらだら歩きで疲れた体にじんわり染みました。
お店を出たところで、通り挟んで向かいにいかにもローカルなお茶屋さんがあったので入ってみることにしました。お店のお姉さんの中国語と英語を織り交ぜた分かりやすい説明を聞きながらふむふむと試飲させていただく。
(一人前だし水色が分かりやすいので、お椀とレンゲでお茶を淹れていました。この方式は他のお茶屋さんでも見かけた)
気になるものがあったら試飲させてあげるわよ! と言われたので、お言葉に甘えて見たことがなかった鉄観音の紅茶をいただきました。これ、紅茶にしてはすっきり度がかなり強かったので気に行って購入しました。
半日ぼんやりしている内にお茶も買ったし、茶畑と山の景色もぼんやり見て何となく満たされたので、下山するためゴンドラ乗り場に向かいます。
その途中に、屋台が出てて、またうっかりベビーカステラを買ってしまいました……やっぱり美味しい。