地下鉄で尖沙咀に戻ったのは夕方。
この日は夜から夜景鑑賞のツアーに参加予定なのですが、まだ時間がありました。妹のご希望も大半を充たして満足したみたいだったので、がっつりわがままを通します。
私「マッサージ行きたい。あと、茶葉買いたい。できたらマンゴー屋さんにも行きたい。」
全くもってどうでもいい話ですが、私は海外に行くと1日1回はマッサージに行かないと死んでしまう病に罹患しているのです。昨夜行く予定が立たなかったので、ここぞとばかりにアピールして了承をもらうと、事前にチェックしていたお店に向かいました。
【大班公館】
ネイザンロードのど真ん中にあるこちらにお邪魔しました。オールド香港をイメージした内装のマッサージ屋さんです。
tabilover.jcb.jp
余談ですがJCBカード保有者だと割引効くご様子。JCBは現地ラウンジや電話から一部お店の予約も無料で代行してくれるので、お持ちの方は是非活用してください。通常カードは空港ラウンジを無料で使えませんが、都市部なら充分役に立ちます。
今回は予約なし、カード保有者は私だけだったので、普通にマッサージを受けたいと希望して500HKDくらいのコースを受けました。ボディまたはフット50分+首肩またはフェイシャル30分。相場は分かりませんが、繁華街でこの時間でこの価格は日本とさして変わらないか少しお安いくらいかと。
中華圏のマッサージは痛ければ痛いほど効く!!!と思ってるのか思わず声を上げるぐらい痛いとこが多い(体感)ですが、施術師さんの腕がいいのか丁度良かったです。痛くないけどぐいぐいくる。ボディと首肩のコースにしたのですが、爆睡してしまう気持ちよさでした。
チップはお会計後に施術師さん(胸にナンバープレートがある)の番号が書かれたポストに入れればいいので、スマートにお渡しできます。チップ文化に慣れていないので、毎度どのタイミングで渡せばいいのか分からないから、最悪お渡しできなかったりもするのよね……このシステムはありがたい。
あと、内装が大変よい。滾る。
フットと首肩のコースを選んだ妹と合流して、すっきりしたところで尖沙咀をうろつきます。
まずは香港で見かけた洋服屋さんへ。
www.giordano.co.jp
香港発のカジュアルウェアブランドなのですが、アジア圏だとちょこちょこ見かける気がします。
素材も悪くないし、縫製もしっかりしてるし、お値段もお手頃なので気軽に入れるお店です。
丁度週末セールをやってて、2枚で120HKDという言葉につられてTシャツをお揃いで買いました。
コーナーで「ねこだ!可愛い!」と言ってたら、香港人の店員さんが「貴方日本人? 今セールだから、ぜひ買ってって♪」というような事をがっつりアピールしてきてくれてちょっとびっくりしました……「Kawaii」はどこでも通じる……そして一発で日本人とばれる魔法の言葉になってる。
Tシャツ購入後は茶葉を買いに新星茶荘というお茶屋さんへ。
tabilover.jcb.jp
ここもJCB優待が使えました(2019年7月現在)。
温和そうなお兄さんが丁寧にお茶の説明をしてくれるいいお店です。壁に並ぶ品揃えもプーアル茶は勿論、台湾のお茶や大陸のお茶、あと香港では結構飲むらしいお花とのブレンドなど様々。
私事ですが、昨冬、台湾の阿里山烏龍茶の良い物を人様から頂いてからというもの、中国茶にどっぷりつかっているため、目は釘付けです。ちなみにティーパックはありませんでした。オール茶葉のみ。潔いですね。好きです。
ご自宅用だからグレードはそこまで高くなくていいや……と産地と価格を確認しながら悩んでいたら、いつの間にか香港にいる間にプーアル茶の魅力に取りつかれていた妹は店員さんと流暢な英語であれこれお話していて、気付いたら塊タイプのプーアル茶(塊を崩して使う本格派。美味しいけどお高い)を購入すべく試飲スペースにご案内されてました。ご一緒に、とご相伴にあずかる。おいしい。
その間もお兄さんの説明や、広東語で「美味しい」ってなんていうの?という質問(「好飲(ハオヤム)」だそうです……食べ物は「好食(ハオセッ)」らしい)をふむふむ聴きながら(なにせ姉はガバガバニュアンス英語しかできないので、こういう時たいそう困る)、一煎目・二煎目の水色や豊かな香りの違いに驚いていたのですが、それまで英語だったお兄さんが「うちはプーアル茶専門店です」だけはしっかり日本語で言ってらして、専門店の本気を見ました。好きです。
……とはいえ、私の方は色んなお茶をちょっとずつ買って帰りたい希望があったので、プーアル茶はみかんの中に入っている(!)という変わり種だけ購入し、あとは金萱茶(台湾品を香港で買ってしまった)と、キンモクセイ入りの烏龍茶、あとバラの花入りの烏龍茶を買いました。
日本に帰ってきてからとりあえずキンモクセイ入りの烏龍茶は飲み始めておりますが、香り豊かで凄く癒されます。とても美味しいです。専門店ではないけど(しつこい)。
お買い物も一通り終わったので一度ホテルに戻った後、夜のツアー前に腹ごしらえと先日もお邪魔した澳門茶餐廳でお夕飯にしました。
まだワンタンメン食べてなかったし、炒飯食べたい……と注文した結果。
だから、海外のご飯はでかいっていうのを私はいい加減学習した方がいい。
たっぷりの量にお腹がはちきれそうになりましたが、美味しかったです。青菜炒めの野菜が何種類かから選べた(唯一聞き取れた空芯菜にしました)のが嬉しい。
ちなみにこの時、お店のテレビでは上水で商品買占めに対するデモ隊と警察が衝突し、警察が胡椒スプレーを撒いた事がニュースとして大きく取り上げられていました。大陸に近い方のエリアの話に、どこまで拡大していくのだろうと思いながら、様々な問題が深々と積み重なっていたのだと実感した次第です。
ご飯の後は一休みしてから、ツアーに向かいます。
今回はこちらにお世話になりました。
www.kkday.com
kkday、台湾の企業なのだけど取扱商品が多いしリーズナブルなもので、今回の旅では大変お世話になりました。現地発着ツアーだけでなく、空港エクスプレスとか現地受け渡しWi-Fiとかめっちゃ便利だし、お値段もいい感じ。今回使ったツアーに関しては早割もあるご様子。
ツアーは現地の日本企業が主催しているものなので、オール日本語。2階建て観光バスで尖沙咀を背にネイザンロードを北上します。
途中、トンネルをジェットコースター並みの速度で爆走(余談ですが香港は車もエスカレーターも速い)するので、ちょっとしたアトラクション感があります。楽しいです。
10年前に来た時よりも尖沙咀名物の道に突きだしてくるド派手なネオンが減ったとは思っていましたが、実際ビルの管理や安全面の都合で大きなネオンは減少傾向にあるとのこと。もしかしたら、あの光景もあと10年経ったら見られなくなるのかもしれませんね。
夜風に吹かれながらどこまでも高いビルをぼんやり見ている内に、バスは男人街の辺りに。
香港の尖沙咀周辺には男人街と女人街という2つのナイトマーケットがありますが、人通りが多く栄えているのは女人街の方だそう。売っているものも男人街の方が多分本物じゃない骨董品とかがメインで、女人街は雑貨や鞄、おもちゃなど様々です。
バスは女人街に着いたところで希望者のみ現地解散。
物欲があまりない妹はあまり興味なさげでしたが、私は煙草ケースになりそうな小さなポーチが手に入ればと思い、降りてもらいました。
ところで、これは全くもって自慢にならないのですが。
私、基本的に海外ではガバガバニュアンス英語とガバガバニュアンス中国語と片言の日本語とボディランゲージで何とかするタイプの旅行者なのですが、やけに夜市系のところに行くと饒舌になります。
……というか、そこで使うだろう中国語だけはみっちり脳に叩き込んであります。
過去に旅行した先で値引き合戦を繰り広げなくちゃならない市場に突入していった経験があるので、何となく流れは分かっているのです。
値切りが必要な市場での個人的なポイントは5つあります。
①値札がついてる店とついてない店がある。ついてる店は値切り不要
②商品見てたら先方が電卓で金額提示してくるから、1/3の価格から値切り交渉をすること
③あまり深追いはしない。やりすぎると相手も怒るから、引き際は考える
④買う気が無い物は交渉に応じない(いらないってちゃんと言う)
⑤できるだけ現地語を使うこと
これを使った結果なのですが。
店員さん「このポーチ可愛いよね。私も使ってるの。100HKDでどう?(英語)」
私「太贵了!这个 可以吗?(高いよ!これ(50HKD)じゃだめ?)」
店員さん「不。80HKD(だめよ。80HKDで)」
私「不好不好!70HKD!!(やだよー!70にしてよー!)」
なんかこんな感じの会話を電卓挟んでわーっっと話して、最終的に店員さんに「しゃーねーな」と手をひらひらされました。今回はOKだった様子。久しぶりにやった割には上手くいったので、思わずガッツポーズが出ました。何故か、その後妹と店員さんとハイタッチするという謎のシチュエーションに。
「日本人の話す中国語あんまりよくないけど、あなたのはVery goodよ!」と社交辞令マシマシのお言葉もいただき、気持ちよく買い物ができました。
……でも、お気づきになられてる方もいらっしゃると思うんですが、最初の値段交渉の時点で半額で言ってないんで、これ失敗なんですよね。直後、他のお店で30HKDで見かけて撃沈しました。
ただ、夜市でガンガン喋って交渉するのはとても楽しいので、欲しい物が見つかったら是非やってみるとよろしいです。
その後ももう一店舗で同じように買い物をして、目の前で見ていた妹に「良いもんを見せていただいた」と謎の褒められ方をしつつ、デザート代わりにマンゴーを食べに許留山へ。
https://www.hkhls.com/
香港の繁華街を2区画歩けば見つかるだろう有名チェーン店です。メニューはとにかくマンゴーしかない。
クールダウンすべく、アロエゼリー入りのマンゴースムージーとマンゴー入りのフルーツティーをいただきました。
トイレに寄ったら「滑りやすい、段差に注意」表示がマンゴーで大変可愛かったです。
満足したので女人街の最寄駅である旺角(Mong Kok)からホテルまで帰ったのですが、帰りしなにうっかり入ったSASAでお買い物爆発が起きました。
hongkong.sasa.com
繁華街の1区画に1軒はあるだろうコスメショップです。
店舗によって品揃えは違うのですが、これがあるのがまずかった。
www.pupamilano.com
日本未上陸のイタリアはミラノが本拠地のコスメブランドです。
コスメセットの容器の可愛さがSNSにもよく上がりますが、発色がいいコスメが多いのです。昔イタリア旅行をした時に買った香水からファンで、見つけるとついついテンションがぶちあがってしまいます。
コスメセットは確かに可愛かったのですが多分使わないな……と吟味して、数点購入してしまいました。
(女人街で買ったポーチと一緒に)
それまで自制していた分、しっかり散在しつつ、最終日に続く。