旅に出たいが口癖

路地裏とご飯に食いつきがちな旅好き人間が旅行後の備忘録に書くブログ。不定期更新です。

5/22-① ピーチパインは芯まで食べれる(西表島)

 朝6時。
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 フロントからの電話が鳴り……顔面蒼白になりながら起きました。

 寝坊した!!!!!

 実は、オプショナルツアーとして地元の農家さんと提携して行われているパイナップル狩り(確か3,300円)を予約していたのです。
 集合はロビーに朝6時。目覚ましちゃんとつけてたのに、無意識のうちに消して二度寝までしていました。
 「寝坊しましたすみません!!! 10分で行きます!!!!!!」とフロントに電話して、用意しておいた服を着てロビーへダッシュ。脳裏に「遅刻は良くない。人様の時間は奪うな」という親の教えが頭をよぎります。そうだねお父さん!!!!! ほんとよくないね!!!!!
 ちなみに、パイナップル狩りは私だけの予約だったらしく、農家の方にマンツーマンでご対応いただきました。本当に申し訳ない事をした……

 うっすら明るくなってきている道を車で走る事15~20分ぐらい。
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 農場に着きました。
 渡された胴長と軍手を装着して、パイナップル狩り開始です。
 今回狩らせていただくのはピーチパインという品種。1990年代に沖縄県で品種改良され、現在は主に石垣島西表島で育てられているようです。大人の握り拳より一回り大きいぐらいの、パイナップルとしては小ぶりなサイズ。皮を剥くと白めの果実が出てきます。かじりつくと桃のような甘さとジューシーさがあってとても美味しい。しかも、芯も食べれます。
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 害獣や日焼け対策にかぶせられているネットをめくると……
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 おはようございます。
 パイナップルはまっすぐ伸びた茎の先端に花をつけ、花の集合体が実となります。実の下には次の苗となる脇芽(わきめ)がでます。
 パイナップル専用の鎌をお借りして、脇芽よりも下の所を切ってから、実の底に鎌を挿し込みぐっと曲げると、よく見るパイナップルの姿に。
 「これとか良いですね」と農家さんの的確な選定に従い、5~6個狩らせていただきました。
 大半はお土産としてお持ち帰りできるのですが、1個はその場で剥いて丸齧りさせてもらえます。
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 葉っぱを切って持ち手を作り、器用に鎌で皮を削ぎ、あっという間に完成。

 しかも、食べづらいだろうからと縦半分に切ってもらいました。至れり尽くせりすぎる。
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 朝イチの採れたてパイナップル、ジューシーで甘くて、身体に染みわたりました。

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 起き抜けのテンションではしゃぐ、おひとりさまの図。

 パイナップル狩りの後は、折角だからとご厚意で、農園内の他の作物を見学させていただきました。
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 葉っぱの感じから人参だったはず……
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 こちらは青い実がついたパパイヤ。
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 固有種のイノシシが入ってこないように頑丈な柵が張り巡らせてあるのですが、生け垣のように植えられているパッションフルーツは丁度花ざかりでした。初めて見た。
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 この後、実が熟したら、ぽとんと地面に落ちるのだそうです。
 ちなみに地元の農家さんは熟したパッションフルーツの上の部分を切って、泡盛を注いでフルーツカクテルにするという素敵な飲み方をすると教えていただきました。
 「べろっべろになりませんか?」と聞いてみたら、「なりますね!」と凄くいい笑顔で仰ってました。確実に美味しくて酒がすいすい飲めちゃうやつじゃん……下戸でも気になっちゃう……。

 帰り道は農道を走ってくださって、石垣牛用の牧草とか、シークワーサーとか、マンゴーとか作られている農家さんの畑を車の中から見学させていただきました。
 国立公園&世界遺産のため、新しい農地を作ることはできないそうなのですが、西表島八重山諸島の多くがサンゴ由来の石灰質な土(弱アルカリ性)なのに対し、粘土っぽい赤土(酸性)を持っているためパイナップルに適してるんですよ……ってことも教えてもらいました。そう言われてみると、島のあちこちにある無人販売所では沢山のパイナップルが売られていました。
 本職の方からお話を伺える貴重な機会で、大変勉強になりました。
 前夜にホテルでやってたピーチパインの講義も聞いていたから、理解度が深くて、パイナップル好きとしては大変良かったです。

 そして、ホテル到着後……
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 パイナップルとは別腹で、しっかりご飯を食べました。
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 もずくがめちゃめちゃ太くて歯応えあって感動した……あと、油味噌甘くて美味しい……
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 上に乗せたクリームが溶けてしまったけど、焼きたての黒糖入りフレンチトーストも絶品でした。
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 あと、たぶん冷凍物だろうけど大好物のライチを見つけてしまい、沢山食べてしまった……食べすぎです。