朝、ホテルにて友人に起こしてもらって起床。
まだちょっとふわふわしている状態で、朝ご飯会場へ向かいます。
ご飯はビュッフェでした。マスク装備、両手にビニール手袋をつけて対策は万全です。
身支度を整えてチェックアウトした後は、昨日と同じように市役所で着物dayの受付を済ませてから、回収しきれなかった謎を求めてうろうろ。
結城は城下町ならではの仏閣や神社が多くて、あちらこちらで風情がある風景を見ることができました。ただし、空っ風の影響か空気は結構乾燥しているのでこまめな水分補給は欠かせません(一度喉が乾燥しすぎて普通にしゃべってただけなのにむせた)。
謎も無事回収し終えた後は、お昼ご飯を食べながら謎解きしようと、友人のフォロワー様から「ここのタコ焼きが美味しいよ」と教えていただいたお店に向かいました。
結城駅から市役所方面に歩いていくとすぐに見つかるテイクアウトのたこ焼きや大判焼のお店です。
更に、先日から気になっていたコッペパンのお店でもパンを調達。
こちらはできたばかりのお店だそう。
結城の駅周りには古い建物を改築したお洒落になお店がここ数年で増えた気がします。このパン屋さんも天井を見てみると梁には木材屋さんの焼き印がついた角材が組まれてて、それがアクセントになってて素敵でした。
着物day参加者は地区ごとで準備してくださってる休憩所を使っていいらしいので、お邪魔してご飯を広げます。改めて思うけど、ピッピーのビニール袋、めっちゃ可愛いね!?
休憩所のご厚意で甘酒もいただきました。これも麹がぶっちぶちに入ってて和みました。
ご飯の後は謎解きの続きをしてみたのです……が。
結論から申し上げますと、最終問題で詰みました……友人のひらめきが凄いのに対し、私は裏読みをしすぎてしまってあまりにも役に立たなかったのが申し訳ない。
3月末まではやっているようなので、それまでにまた結城に行けたらチャレンジしたいと思います。
最後にちょっとだけそぞろ歩きをしつつ、先日から気になっていた催しに参加させてもらうことにします。
郷土館が併設されている産元さんなのですが、この日はワークショップとして15分500円の地機織(じばたおり)体験ができました。
結城紬の工法とか織機について詳しくお知りになりたい方は、この辺をざっくり読めば雰囲気はお判りいただけそうな気がするので割愛いたしますが、簡単に言うと「よく機織りと聞いて想像するタイプの腰掛ける機織り機でなくて、古来から使われている地べたに座るタイプの機織り機を使ってみよう!」という、そういう話です。
ちなみに結城紬でも腰掛けるタイプの機織り機(高織・たかはた)で織ったものと、地べたに座るタイプの機織り機(地機織・じばたおり)で織ったものがありますが、圧倒的に後者の方がお値段高いです。
まずは縦糸が張られた棒を腰に固定して……
上下に張られた縦糸の間に、ボビンが挟まった杼(ひ、シャトル)を通して、横糸をかけていきます。
この時、座るタイプの機織り機だと櫛みたいな形状の筬(おさ、リード)でトントンと横糸を押さえてから、ペダルを踏んで縦糸をねじって横糸を固定するのですが、地べたに座るタイプの機織り機だと杼でも横糸を詰めていきます。
そうしないと隙間ができてしまって、布としてあかん物ができる。
あと、ペダル代わりに右足首に輪っかにした紐を通すのですが、このペダルの踏み方も座るタイプの機織り機とは違っていた気がします。確か、高織では片道ごとにやるけど、地機織では往復してから……みたいな感じで。
唐突に何を言ってるんだという感じですね。
己の備忘録です。スルーしてください。
この後、糸の色を変えさせてもらって、せっせと機織りをしてみました。
結論としては、腰が死にます。
縦糸は己の腰に固定されているので、糸をぴんと張るには重心を後ろに置くような感じになります。
まさに「俺が機織り機だ」状態です。
その分、腰に巻いたベルトに負荷がかかるので……あとは何となくわかると思います。
とりあえず言いたいのは、めちゃくちゃ大変です。
教えてくれた先生に伺ったところ、今回は太い糸でやりましたが、プロの職人さんは細い糸で1日7時間程度はこれをやって、無地でも1か月以上、柄物(これがまた大変で、結城紬は柄は後染めでなく、柄にあわせて糸を染めるため、マス目に色を塗って絵をかくような感じで機織りをしないと柄が崩れる)だと3か月以上はかかるのだそうです……15分やってぴぃぴぃ言っている私からしてみたら、とんでもない事です。
改めて職人の皆様に尊敬の念を抱きます。
体験してみた結論としては、大変だったけど何度かやっている機織りは上手い下手はともかくとしてやっぱり楽しかったので、またその内機織りをしに結城へ遊びに行きたいと思いました。
これにて今回の旅は終了。
突発にしては……というより、突発だからこそ、なかなか濃い二日間を楽しめたと思います。遊んでくれた友人に感謝です。
早くコロナ落ち着いて、楽しい複数人での旅行をもっとしたいですね!