タラップを登り終えたら、かぼちゃがいました。
微かにハロウィンの気配を感じましたが、それよりも飛行機に乗るテンションの方が高まり、元気よくCAさんにチケットを見せて席へ移動します。
席に着くと、椅子の上には枕やブランケットの他に、搭乗証明書とアメニティバッグがありました……そうだった。この時点でJALの全力のおもてなしに興奮しまくってたけど、今回のプランにはビジネスクラスのアメニティもついてくるんでした。
出発前に軽く確認してみると、アメニティの他に木のおもちゃと今日乗った飛行機の模型が付いてきました。これはとても嬉しいお土産。
ようやく落ち着いたの周囲を見回してみると、私の席は丁度飛行機の翼の辺りでした。
ただし、中央席なので両サイドは通路ビューとなっております。
通路挟んだお外の様子は大体こんな感じなので(そしてあまりにも見すぎると不審者で申し訳ないので)、飛行機を楽しむことを最優先にしようと思いました。
とりあえず、席に座ってくつろぎましょう。
流石フルサービスキャリア。席に余裕がある(普段LCCユーザーなもんで比較対象がそっちばかりで申し訳ない)。よく見たら、左手側にはUSBの差込口があります。長距離移動でも電子機器の充電ができるのはとても嬉しいところ(しかし、空の上でどうやって電力キープするんだろう?)。
ひざ掛けと枕を丁度いいところにセットしてのんびりしていると、離陸準備が始まりました。窓の外を見ると、先程地上でお見送りしてくれていた整備士さん達が手を振っているのが見えました(中央席なので写真はないけど、全力で振り返しました)。
そうこうしている内に安全についてのビデオが流れ……
窓の外の景色の流れが速くなり、離陸!
CAさんや機長さんのご挨拶を聞きながらの久しぶりのお空への旅に、心の中は完全にお祭り騒ぎです。
ここからは窓の外の写真はほぼないので、己の座席にあるモニターで空路を確認しながらのんびりお空を楽しみます。
ちなみに今回のルートは四国方面まで行くルートと、東北方面まで行くルートの2種類あり、実際に飛ぶまでルートはお楽しみというものでした。
まずは成田周辺をくるりと一周して諏訪湖方面へ。
あ、クラシックチャンネルが星に関するものばかりだ……とチャンネルをいじり回していたら、機内食が提供されました。
ヨーロッパ方面のフライトをアレンジした特別メニューだそうです。ブルームーンフライトにあわせ、ブルームーンビールとアイシングクッキーが付いてきました。あと、機内食の製造会社の方からのメッセージカードも。
メインはチキンのマスタードクリーム煮とトマトソースのペンネ。
副菜はサラダと里芋の桜餅風味と高野豆腐のようなじゅわっとしたお出汁がおいしい練り物的なもの。
JALのご飯美味しい……と感動しながらのんびりしている内に、飛行機は北陸方面から南西に向けて移動。土佐沖までやってきました。
「高知空港の了承を得て、これより旋回いたします。夕暮れの時間になりました。ブルームーンも綺麗に見えています」という感じのアナウンスに窓の外を見ると、ちらりと見えたのは青白い満月。
見えたのは一瞬だけだったのですが、機上から愛でる月は本当にきれいでした。
この後、中央席の窓がない席は非常口(多分スタッフ席になっていたのだと思います)から窓の外を見せてもらえるようだったのでお邪魔したのですが……
水平線に沈む赤。
左側にぽわんと浮かぶ満月が一瞬見えたかと思ったら、右側を見れば青から紺へのグラデーションに挟まった線香花火の終わりのような色の夕焼け。
ちょっと泣きそうになるぐらい、綺麗でした。
翼越しに見る夕焼けもとても良い。
実はこの時、写真が撮りやすいように、スタッフさんが毛布をかぶせて入ってくる機内の光をさえぎってくれる……という物凄くありがたいサポートまであって、本当におもてなしが凄かったです。その心配りがとてもありがたい。
両翼どちらにいてもきれいに見えるようにくるくると2回、更にその後、飛行機はもう1回旋回してから成田へ帰りました。
最終的にこんなルート。綺麗なハート形です。
こういうフライト、コロナ禍で空が空いている今でないとできないな……と複雑な気持ちになりました。余裕があるのはとても切ないのだけど、それでもとても良い体験をできたと思います。
約3時間半のフライトの後、飛行機は地上へ。
がたん、と揺れるあの感じも久しぶりに味わいました。
最後にCAさんから最後のご挨拶があったのですが、アナウンスが終わった後、自然と乗客から拍手が湧く機内。ちょっと泣きました。
帰りは沖止めではなかったのでボーディングブリッジを渡ったのですが、空港の建物内に入った途端見えたのは、
電飾で飾り付けられたルート。
すげーなー……最後の最後まで綺麗だなー……と思っていたら、窓の方で歓声が沸きました。見ると……
地上スタッフさんたちがご挨拶してた!!!
正直「今日寒いよ!? 風邪ひいちゃうよぅ(´;ω;`)ノシ」と思ったのですが、乗せていただいたありがたさとかなんかもう色々感じ入ってしまったのでめっちゃ手を振り返しました。よく見たら、機長さんや副操縦士さんも手を振ってました。泣いちゃう。
フライト後は星空を模したプロジェクターの下でルートの確認をして、更にまたお土産をいただいて帰ったのですが、何となくまだ帰りたくなったので……
コーヒーとお菓子をコンビニで買って、ちょっとだけお月見をして帰りました。
記事を書いている現在、結構日数は経っているはずなのですが、写真を改めて見る度に本当に良いフライトだったと感じております。なんか最初から最後までどきどきわくわくしたし、スタッフさんも乗客の皆さんも優しい気持ちになるフライトでした。
本格的にお空を飛びまわれる日が来た際は、またJALに乗ろうね! と思いました。
とりあえず、今夏からスタートした系列会社のZIP AIRちゃんが気になっている今日この頃です(結局LCCじゃないか! とは言ってはいけない)。