旅に出たいが口癖

路地裏とご飯に食いつきがちな旅好き人間が旅行後の備忘録に書くブログ。不定期更新です。

3/12-① リベンジ・ザ・キタグニ(新千歳空港)

 朝8時、成田空港。
 普段ならここぞとばかりに惰眠を貪る土曜日の朝なのですが、本日は早起きをいたしました。
 旅に出るのです。
 まん延防止等重点措置期間中ですが、1月にキャンセル不可のチケットを取ってしまっていたのでした。その後にまん防延長をもろに被った形です。普段以上に道中の感染対策を徹底して参ります。
 向かうは北海道。
 昨年12月にお邪魔した際、最後にPeachの機内で引いた旅くじ(行き先固定のポイント付きくじ)に指定されたため、超絶繁忙期を抜けたご褒美に再度のお邪魔となります。

komatabi.hatenablog.com

 前回の旅くじの記録はこちら。
 ……と言っても、最初は札幌あまり興味なくて(失礼)、悩んだんですよ。
 どちらかというと食指が動いたのは登別(温泉!)とか、函館(イカラッキーピエロ!)だったのですが、前者はあわせて行きたかったクマ牧場が休園、後者は新千歳空港から電車で4時間かかる……ということが発覚したため、今回は札幌+ウポポイという旅程を組みました。あわせて、旅くじのミッションである『シメパフェに酔いしれる』も組み込んで参りましょう。

 装備といたしましては10日前から連日天気予報をチェックし、『最低気温〇度 服装』で検索をかけ、下記の装備を整えました。
・ウールのハーフコート
・都内で普通に冬の間着ていた何の変哲もないニット
ヒートテック(極暖)
・マフラー、スマホが使える手袋
ヒートテックの靴下
・裏起毛があるパンツ、タイツ
・防水スプレーをかけたスノーブーツ
 ありがたいことに雪や雨は降らなかったので、帽子やフードは不要でしたが、撥水性があるつるんとした記事のダウンコートや、ウールでもロングコートの人が多かったかなという印象です。
 足元に関しては、大通りは除雪されてましたが、歩道では雪が残っているところ、ほぼ溶けたかき氷ばりにしゃびしゃびになっているところも多々ありましたので、防水性と靴底の溝がしっかりある靴はマストだと思います。たまに雪に残った足跡でヒールのかかとらしき穴を見かけたけど、あれは現地に猛者なお姉様がいたのだと思ってる。
 ちなみに、この装備だと外では問題ないですが、札幌中心部の地下道や屋内だと、たっぷり汗をかく羽目になりました。相変わらず雪国の装備は難しいです。

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 そんなわけで、飛行機に乗る前の腹ごしらえとしてスタバでチョコスコーンとコーヒーをいただき、いざ、空の旅へ。
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 今回は前列ながら通路側のお席をご用意されたので、お外を見ることもできず、機内Wi-Fiを使ってバスチケットを買ったり、うとうとしている内に新千歳空港に到着しました。
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 横なぎに雪が吹いちょる。
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 まさか、北海道予想外の悪天候か!? と焦ったのですが、この後はすぐに晴れて良いお天気の中で遊びまわることができました。

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 よく見たら荷物受取所の壁の『ようこそ』が北海道。
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 空港内の写真はほぼ取り忘れたので、お昼に入った豚丼屋の豚丼の写真と共にだらだらした北海道の旅、開幕いたします。

1/10 はるか山の上の美術館(MOA美術館)

 あっという間の最終日。
 起きたらチェックアウトギリギリでした。
 なんで毎度最終日に寝坊するのか……! と朝ご飯は諦め、チェックアウトをして送迎バスで駅へ戻ります。

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 駅前の喫茶店でトーストをいただきながら、この後の電車やバスの時間を確認し、落ち着けたところで熱海へ。
 熱海駅に着いたら、そのままバスに乗ります。
 スマホをぽちぽちしながら急な坂を上るバスを応援しつつ、10分。
 MOA美術館に着きました。

www.moaart.or.jp

 バスの中で入場チケットを買っておいたので、そのままQRコードをかざして館内へ入ります。
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 頂上が無いのではと不安になるレベルで長いエスカレーターを乗り継ぎ……
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 広いフロアに出ると、ガイドブックにもよく載ってるプロジェクトマッピングが投影された天井万華鏡のフロア(円形ホール)に到着。
 万華鏡って、同じ模様が見れるまでに気が遠くなるような回数を見なければいけないそうですね。大好きです。
 円形ホールから更にエスカレーターで上ると、本館へ続くフロアに出られます。
 この建築、環境に配慮して山を掘ってエスカレーターを設置し、その上から土を被せて植樹……という方法で作られたそうです。なんとなく安藤忠雄氏が手掛けた直島の地下の美術館を彷彿とさせる作りです(なお、当該美術館の設計を手掛けたのは竹中工務店鹿島建設。改装は杉本博司氏、榊田倫之の新素材設計所)。
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 ようやく本館に続く外階段に出てきたのですが、どーんとそびえる大きな美術館にたまげました。
 朝日や夕日に映えそうなインド砂岩の外壁に、王と王妃の彫刻。
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 振り向けば、熱海の街と海が一望できるロケーション。
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 おいおい、とんでもなく贅を尽くした建物じゃないか……と思わず呟きたくもなるものです。
 なお、館内には国宝や重文の美術品だけでなく、再現された秀吉の黄金の茶室があったり、日本庭園があったりと、なんかもう、凄かったです。
 ……凄かったです(思わず2回言う)。
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 元々、この美術館を創立した岡田茂吉氏が自身が教祖だった宗教の中で芸術を重要視していたのもあり、展示と保存を兼ねてMOA美術館(と箱根美術館)を作ったようなのですが、こだわりが凄い(ただひたすらに語彙力が無い自分が悲しい)。
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 展示自体は大変快適に、楽しく拝見いたしました。
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 美術館内の日本庭園も心和む空間でした。
 そして、お昼は館内のトシ・ヨロイヅカへ。

s.tabelog.com

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 キッシュプレートと追加でケーキをいただきました。

 

 今回の旅は、ここで終わり。
 春先の熱海、体調の都合で温泉はそこまで満喫できませんでしたが、眼とお腹にたっぷり贅沢をさせてリフレッシュすることができました。
(そしてこの後、公私ともに激動の修羅場に振り回されることとなったのでした……しんどかった……)

1/9-② 肌への馴染み方が水とは違う(湯河原温泉)

 三島から東京方面へ少しだけ戻り、湯河原駅に到着。
 ストレスまみれになった心を温泉で洗おうという魂胆です。
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 駅の中には湯河原温泉の発見説の一つであるタヌキが(なお、発見は諸説あるご様子)。
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 改札を抜けてすぐのところには、手湯がありました。
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 足湯よりもカジュアルに温泉を楽しめるのが嬉しいです。お湯を手にかけてみると、ハンドクリームが無いと生きられないレベルまでガッサガサになっていたあかぎれが、楽になりました。やっぱり温泉ってすごいですね。
 ホテルまでは無料送迎バスが通っているので、ありがたくお世話になり、ホテルへ到着。

www.jalan.net

 大きなホテルで1泊2食付きでお一人様プランがあるのはありがたいです。

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 お部屋はゆったりめのシングル。窓の外は道路ビュー。浴衣は部屋にあるのと女性は柄浴衣を使えました。ぜいたく。
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 チェックイン遅いとお夕飯の時間は早めになりがち……というキャパが大きいホテルあるあるを実感するお時間にお夕飯が決まったので、荷物を置いたら腹ごなしに散歩へ向かいました。
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 川沿いの緩やかな坂を上って……
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 万葉公園に到着。

yugawarasoyu.jp

 明治期以降、文豪の方が訪れたという湯河原には、万葉公園に『文学の小路』たるものがありました。建物はお洒落にリニューアルオープンしたのだそうですが、後でお邪魔するとして、まずは散歩。
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 暗いトンネルを抜けた先には、滝。
 そこから川の流れに沿って小路があります。
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 ずっと聞こえる水音と、木々がさらさらざわざわ言うのが耳に心地よかったです。
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 随所にリニューアルの結果と思わしき、素敵な休憩所がありました。
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 個室っぽくなってるのが今っぽい。
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 最終的に一番奥にあると思われる『惣湯テラス』に着きました。今回は遅い時間に来たため、お邪魔するのはやめておきます。
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 来た道を戻り、神社を覗いたり、たまに迷子になりながら散策路をぶらぶら。
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 古い鉄塔がそのまま残ってるのを見て、何となく某ホラゲを思い出すなどしていました。廃墟じみた風格を持つものも大好きです。
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 薄暗くなってきたので、慌てて玄関テラスまで戻ってきました。
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 余談ですが、玄関テラスには無料の足湯がありました。ちょっと一休みには丁度いいかもしれません。
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 炭酸のしゅわしゅわが欲しくなったので、ジンジャーエールをいただきました。すっきり。

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 その後、ホテルまで歩いて戻り、お風呂とお夕飯をいただきました。
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 ご飯は和洋の要素で構成された「ザ・旅館のごはん」。
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 一人旅プランの方は専用席が設けられていて、周辺に気を遣わずにご飯を食べられたのが良かったです。

1/9-① 水と空が綺麗なところ(三島散策)

 朝8時半、ぬるりと起床。
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 朝ご飯はフロント横の共有スペースで、パンとサラダと卵という健やかな朝ご飯をいただきます。ここのお宿、代金から元が取れてるのか? と心配になるぐらい朝ご飯やウェルカムドリンクが豪華で好きです。ただし、朝ご飯はビュッフェスタイルなので、たまに争奪戦になります。

 朝ご飯を腹八分目までに留めておいて、10時前にチェックアウト。
 1時間だけ荷物を預かってもらって、ちょっとお買い物へ繰り出します。

kogashi-butter-acari.com

 三島に来たのは美術館だけでなく、こちらのお店も目的でした。
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 外観はレトロ。内装はお洒落。扉を開けるとバターの美味しい香りが満ちている可愛らしいお菓子屋さんです。
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 ここのお店で売っている抹茶フィナンシェや、焦がしバターのフィナンシェがテレビで取り上げられていたのです。フィナンシェ好きとしては大人しくしていられませんでした。
 開店して30分かからない内にお邪魔したのですが、既にギフト用お菓子を注文しているお客さんもいて、地元のファンも多いお店なのかな……って思いました。なんだかいいなぁ。
 フィナンシェだけでなく、大好物のレモンケーキも売っていたので、しっかり購入し、もう少しだけ徘徊します。

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 三島のいい所は、住宅地や繁華街のど真ん中に水が綺麗な川や水路が走っている所だと思います。富士山の伏流水による湧水が水源だそうで、夏に水路脇を歩くととても気持ち良い。カワセミが見えたこともあります。
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 ぷくぷくになった鴨や、意外と近くにいても本気で逃げないサギなどを眺め、楽寿園の中を散歩して帰ろう……と入園したところ、本気で遭難しかけるなど方向音痴を遺憾なく発揮してから、ホテルに戻りました。荷物を回収し、そのまま三島駅へ。
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 コインロッカーの近くでチャバコを売っている自販機を発見。

www.chabacco.jp

 これ、箱も商品(粉末状のお茶)も煙草っぽいデザインなのですが、水やお湯でさっと溶けるタイプのお茶なのでおすすめです。かさばらないからお土産にも良い。
 コインロッカーに荷物を突っ込んで、駅前からバスに乗ります。

 向かうは三島ウォークです。

mishima-skywalk.jp

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 地元企業が観光収益のために造ったそうな日本最長の歩行者用吊り橋です。駅からはバスで30分程度。
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 真っ白なお姿が青空に映えます。
 三島には何度も来ているけど、行く機会が無かったので今回初来訪でした。
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 うん。分かっちゃいたけど、揺れる。
 あと、とにかく景色が良い。
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 多分日本人ならDNAレベルで刻まれちゃってるのだろう、他の山を見る時とまたちょっと違う「富士山だー!!!」っていう、あの感覚をたっぷり味わえます。
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 ふと横を見ると、併設されてるジップラインを楽しむ若者たちの姿が。
 やりたかったのですが、この日は服装がジップラインに大変適していないものだったので、大人しく諦めました。
 対岸に着くと、三連休の影響か、まぁとにかく人が多い。
 お腹が空いてきたので何か食べたかったのですが、どこも行列だったので……
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 そのままUターンしました。マジで何しに来たんだ。
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 でも振り返った時に見た富士山がめちゃめちゃ綺麗だったので、十分満足です。

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 バスの時間もあるため、おやつ代わりにフルーツサンドを食べ……
(ほぼクリームたっぷりなケーキの感覚だった)
 三島駅に戻ってきました。
 まだお腹が空いていたので、いつの間にか駅前にできてたホテルやお土産屋さんが入った複合施設の中にあるレストランへ。

s.tabelog.com 

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 フリードリンク付きのボリューミーなランチセットがあるお店でローストポークをいただきました。メニューによっては1,000円以下のセットもあったので、コスパが良い気がする。

 ご飯を食べたら更に移動。
 2日目のお宿は温泉です。

1/8-③ 空腹は最高の調味料(三島駅周辺)

 夕方になり、三島駅へ戻ってきました。
 薄暗くなっていく街中を急いで、本日お世話になるホテルへ向かいます。
 お邪魔するのは最早三島の定宿となっているこちら。

www.jalan.net

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 ゲストハウスとホテルのいいとこどりをしたお宿です。テレビが無いし、トイレの仕切りはカーテンのみだし、お風呂は共用のシャワールームなのでこだわり強めの滞在をしたい時には向きませんが、清潔感はあるし、ウェルカムドリンクはあるし、朝食付きでお手頃価格で泊まれるのはありがたい。
 あと、三島駅は北口(新幹線出口)と南口(在来線出口)があるのですが、駅を通り抜けしない場合の迂回路が結構遠いので、ホテルから直ぐ近くに迂回路があるのも個人的な好ポイントです。

 そんなわけで、ホテルに荷物を置き、一息ついてからお夕飯を食べに出かけました。
 『さわやか』へ。

www.genkotsu-hb.com

 丁度、クレマチスの丘に行く時にバスから見えてしまい、食べたくなってしまったのです。Google Mapで確認すると、大体徒歩30分(約2km)。
 3連休の初日なので、混雑状況が心配ではありますが、散歩も兼ねて向かってみました。
 ナビ通りに暗い道をただひたすら歩き……
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 ちょっと後悔し始めた頃に、さわやかに着きました。
 お店の前にはそんなに人がいない雰囲気。これはすぐに入れるかな? と思ったのですが……

店員さん「約1時間お待ちいただくことになりますが、よろしいでしょうか?」

 流石メディアにも取り上げられまくってた超人気チェーン店。
 一筋縄ではいきません。
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 密もあってか店内で待てるお客さんも6組ほどに絞っているようでした。予約券に記載されているQRコードを読み込み、メールアドレスを登録すると、店内で待てる時間になったらご連絡いただけるという画期的なシステムを採用していらっしゃる。
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 周辺にはスーパーやドラッグストアがあり、お買い物をする時間を取れたので、個人的にはとてもありがたかったです。

 約1時間半後。
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 お呼び出しを受け、無事にハンバーグにありつけました。
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 さわやか自体は人生2度目なのですが、初めて行った際に連れてってくださった方から「いいですか。さわやかは250gが基本です。そうでないと、さわやかの意味がないです」と真顔で指南されたのを今でも強烈に覚えているので、今回も250gのげんこつハンバーグを発注。

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 おいしいおいしい。
 でも、年のせいか、疲れと待ち時間中に腹へりピークが過ぎてしまったせいか、ちょっと重い。

 でも、ご飯は美味しかったし、忙しいお店なのに焼きが足りないか店員さんが気を配ってくださる優しさもあって、お邪魔して良かったです。次はもっとお腹のコンディションを整えて行こうと思います。

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 帰りにレジに置いてあるミントの飴ちゃんも貰いました。
 お口の中をリフレッシュさせながら、30分強かけてホテルへ戻ります。
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(なお、ホテルに戻った後は全身ハンバーグのかぐわしい匂いが凄かったので、ホテル備え付けの洋服用ミストとコインランドリーが大活躍しました)

1/8-② 冬咲きのクレマチスは小さくて可愛い(クレマチスの丘)

 三島駅からバスで走って20分程。
 目的地のクレマチスの丘に着きました。

www.clematis-no-oka.co.jp

 『花・アート・食がコンセプトの複合文化施設』を謡う施設です。
 美術館が4件(内1件は現在お休み中)とレストラン3件、そして大きなお庭が魅力的な場所。隣接する駿河平自然公園もあわせれば、1日いても飽きない広大な自然の中にある私のお気に入りの美術館です。
 最後にお邪魔したのは、コロナ禍の足音が聞こえ始めた約2年前。
 久しぶりの来訪にうきうきそわそわしながらチケットを買い、まずは『ヴァンジ彫刻庭園美術館』へ向かいます。
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 入口を抜けると眼下に広がる大きな前庭から、心が洗われるのが分かります。

 屋外にも早速いらっしゃる。
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 絵画を展示する美術館は直射日光や気温が絵画にダメージを与えてしまうため大きな箱のような外観の所が多いですが、彫刻をメインにしている美術館は外にも置ける分、大きな窓が解放感を与えてくれる建物が多いです。
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 こちらの美術館も、大きな窓から見るお庭の緑が気持ち良いです。大好き。

www.clematis-no-oka.co.jp

 ヴァンジ氏についての来歴はこちらのリンクをご覧いただくのが分かりやすいかと思いますので、お気に入りを一つだけ紹介させてください。
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 こちらの説教台です。美術館ウェディングの際には、実際に使われるそうなのですが、特筆すべきは真ん中に彫られた女性の表情。
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 優雅で、華やかで、それでいて静かな微笑みがいつ見ても素敵だと見とれてしまいます。造られたヴァンジ氏がイタリアの方ということもあって、ラテン系の彫りの深さも感じます。
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 あと、今回お邪魔した時には企画展として『石』という素材に視点を絞った展示をしていました。いくつかの作品は触れて、より石を体感できるものとなっていました。
 個人的に面白かったのは、発泡スチロールや石を毛糸でぐるぐる巻きにした作品。ぱっと見で重そうと思いながら持ち上げてみると発泡スチロールでめちゃくちゃ軽くて体がびっくりしました。あの感覚に名前があるのならば是非とも知りたい。

 人もほぼいない美術館をゆっくり満喫した後は、隣接するお庭へ。
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 冬の花園は寂しいだけかと思っていたのですが、とんでもない。
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 お庭のあちこちにも彫刻作品が点在しているので、それを見て周るだけでも楽しい。
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 しかも、秋バラがまだ少し咲いていたり、足元を見たらまん丸な葉牡丹がこんにちはしていたりと、意外と賑やかです。
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 時間が良かったのか、お客さんが少なくてほぼ貸切状態で写真を撮る手も止まらなくなります。
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 うっかり童心に戻ってブランコに乗ったり、ハンモックで揺られたりもしました。たのしい。
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 たっぷり満喫したら寒くなってきたので、庭園の片隅にある東屋カフェでお茶をいただくことにしました。
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 ハーブティーとクッキーのセットを頼みました。
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 お茶の用意ができるまでも東屋のあちこちをうろちょろして落ち着きの無さを発揮していたら、スタッフのお姉さんが小さなストーブを用意してくれました。ほんのり足元が温まってほっとします。
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 お茶をしながらスタッフのお姉さんとちょっぴりお喋りさせていただいたのですが、その際に冬咲きのクレマチスがあることを教えてい貰いました。例年1月頃から3種類のクレマチスが咲いてくるとのこと。
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 ここですよ。 と、教えていただき、頑張って撮りました。
 一番庭が華やかになる5月下旬のクレマチスと比べると、萼(がく)の部分がランプシェードみたいで可愛い(クレマチスは紫陽花と同じく花弁が無く、花に見える部分は萼))。

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 お庭にずっといてもいいのですが、もう1軒の美術館にもお邪魔したいので、移動します。
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 迂回もできるし、時間が合えば巡回バスもあるのだけど、毎度駿河平自然公園内のこの吊り橋を渡りたくて、同じルートばかり使ってしまう。
 ヴァンジ彫刻庭園美術館からは歩いて15分ほどで、次の目的地『ベルナール・ビュフェ美術館』に到着。

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www.clematis-no-oka.co.jp

 ビュフェ氏はWikipediaによると「第二次世界大戦後の具象絵画の代表的な画家」だそう。荒々くて真っ直ぐな強い線と、もの悲しい色彩が妙に胸に刺さる画家……というのが、個人的な感想です。
 余談ですが、拙宅にある昔の新潮文庫版『悲しみよ こんにちは』(フランソワーズ・サガン著)の表紙の絵が彼の物だったのを、今回初めて知りました。
 今回も荒々しい線に心を刺されつつ、鑑賞して参りました。
 1日に美術館2軒ハシゴできるのは凄く楽しいけど、脳の普段使わない部分をフル回転させるので、結構疲れる。
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 この後はしっかりミュージアムショップもハシゴして、心身ともに満腹になったので下山。
 お夕飯は静岡と言えば! な、あそこへ向かいます。

1/8-① 旅は何度でもおかわり自由(熱海~三島)

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 新年あけまして一発目の3連休。
 年始から繁忙期がフルスロットルしすぎて公私ともに忙しすぎてげっそりしていたので、一人旅に出ました。
 行先は直前まで色々悩んでいたのですが、静岡東部に決定。
 一人旅のいい所は、自分の好きな物を好きなタイミングで組み立てられるところ。今回はお気に入りの美術館や行ってみたかった美術館を巡り、温泉で何もせずにぼんやりするリフレッシュ旅にしました。

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 そんな訳で、朝早めに起きて、在来線にただひたすら揺られること数時間。
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 お昼前に熱海に着きました。
 本当は三島まで行きたい(熱海から2駅で着く)のですが、熱海から西はsuicaをエリア跨いで使えないので、毎度熱海で途中下車するようにしています。お昼やおやつ休憩になるからいいけど。
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 せっかくだから地の物食べたいねって思ったので、お昼はシラス丼。

s.tabelog.com

 過去に何度かお邪魔したこともある、年中シラス丼が食べられるお店です。ただひたすら写真を撮ってたかと思ったら黙々食べる不審者丸出しな姿でご飯いただきます。
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 ご飯の後は、電車の時間まで駅前の商店街をぶらつきます。
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 『またいちあん』を『ぬーあん』と読み間違える大失態。

www.atami-butter-an.com

 こちらのお店、焼きたてのバターあんぱんが有名なのか、若い子達の行列ができていました。
 久しぶりの熱海、少なくとも駅前にはお客さんが戻ってきてるな……と観察を終了し、電車に飛び乗って三島へ。
 ここには何度もお邪魔している大好きな美術館があるのです。
 駅からの無料バスは北口から出ています。長い駅構内の道を通って、新幹線ホームがある北口へ移動し、更にコインロッカーに荷物を突っ込んでバスの時間を確認すると、10分後ぐらいには来る様子。
 ちょっと駅から離れて富士山を見に行きました。
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 いつ見ても富士山はいい。

 ロータリーに戻ると丁度バスは到着していました。
 お昼から来館するお客さんは少ないのか、乗客するお客さんは私を含めて2人。
 バスはあっという間に街中を抜けて、富士山が見えない小高い丘へと走っていきました。